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「窮鼠猫を噛むってことわざがあるだろう? 臆病者を追い詰めちまったときは、気を付けた方がいいぜ?」
「是。貴殿のような男ほど、恐ろしいものでございます」

 

聖剣を破壊するという目的のため、魔王候補だったウェパルと交渉することにしたザガン。ウェパルが「まともに交渉ができる相手久しぶり」とか零してるのには、こっちもつい目元に涙が……。

ネフィがエリゴルから告げられた「いずれ世界を滅ぼす」という予言について、ザガンに相談したり。ふらっとやってきたアスモデウスと情報交換したりと、ザガンは陣営が広がり身内が増えたこともあって、対処しないといけない範囲がどんどん広がってますねぇ。

 

そうやって慌ただしい中でも、ネフィとのイチャイチャには全力なのは良かった。

某おばありゃんの策略によって、バルバロスとの関係が周知されてしまったシャスティルは、ポンコツモードが長引いていて……フォルがネフテロスから苦言を零されるくらいだったようですけど。

シャスティルの母がバルバロスを認めているの、良かったですねぇ。……シャスティルの母だなぁ、って思う部分が多かった。

 

ただ、今回メインのエピソードは表紙にもなっているシャックスと黒花が、ザガンから任された依頼に関して。

最長老マルコシアスが蘇ってますが、まぁおいておくとして。現存する最古の魔王フォルネウスとの交渉を任されているとか、思った以上に重大任務だな。

シャックスも今では魔王なわけで、シャスティルの共生派への配慮というか、教会として魔王同士の会合に関与しないわけにもいかず、聖騎士長第十二位のミーカが派遣されることとなって。

 

自分に自信が無くて「魔王の監視」を任されたとき、死を覚悟して保証金で家族生活できるかなぁ、とか考えちゃう小心者ではありましたけど。そこはやはり聖騎士長。

善良な性質と確かな実力があって、ちょっかいを出してきた魔王グラシャラボラスを警戒させる、という精神的なコストを払わせていたのは見事でした。

……まぁ、まだ若くて未熟な部分があるのも確かで、魔王の強かさは厄介でしたが。彼がいなかったら、もっと危険な状況になっていたわけですし、大金星と言っていいのでは。

ザガンもシャックスを信頼して任せていたわけですが、全てが思い通りにはいかず。でもまた次代に続くだろうピースを掴みとったので、未来につなげてほしいものです。

 

というかシリアスパートでは魔王としてのシャックスの意地と剣侍としての黒花の覚悟が見れて格好良かったですけど。

日常パートでのシャックスと黒花のイチャイチャも良かったですよね。黒花がシャックスへの好意を隠さず、懐いた猫みたいに頭ぐりぐり押し付けてるのとか、可愛くて良かったです。