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「俺は、遊戯には嘘をつかない」

 

1冊丸ごとニーヴェルン回! より正確には彼女の仕掛けてきた遊戯『マーダーミステリー「全てが赤になる」』回なんですが、実質同じですよね。

プレイヤーそれぞれが役割と目的を与えられ、情報を時に伏せ時には明かし、それぞれの目的達成を目指すという遊戯。

今回はとある村で村長が殺されたため、フェイ達は村民となって犯人探しをすることになるのですが。

 

フェイにレーシェ、パールにネルだと人数が足りないということで、特別参加のゲストが招かれることになって。使徒ならざる事務長ミランダ、何も事情を知らない理事長の秘書アリッサ、さらには『聖座』のコーチであるケイオスを加えた7人が参加者となって。

ゲームを仕掛けてきた相手と通じているケイオスのスタンスがどちらなのか、と最初にネルが確認してたの良かったですねぇ。そして、その時に告げたことを違えなかったケイオスの評価が上がりました。

 

読者目線だと、パン屋という役職を与えられたフェイの視点メインで進行していくので、彼の持っている情報がどう真相に結びついていくのかを辿っていくわけです。

いやはや、しかしそれぞれが持つ役割と与えられたアイテムが面白いくらいに噛み合って、誰も彼もが怪しい事この上なくて笑う。

遊戯に不慣れなミランダやアリッサもしっかり自分の役割はまっとうしてましたし、パールのノリの良さも良い感じに作用していたと思います。

 

さて、見事勝利を収めたことで最前線に立ったフェイ達ですが……どれだけ勝とうと、10勝の前3敗してしまえば終わりなわけで。これ以上1勝も与えない、というヘレネイアはどうにかそのルートを模索するのだろうか。

『聖座』は4人すべてが神、という特殊なチームで今回ニーヴェルンの遊戯をしたわけじゃないですか。この後、他2人と戦って2敗、最後ヘレネイアに勝利してフェイ達が9勝に到達して……最後の10勝利目を、フェイの記憶にある女性との遊戯で締めると綺麗な気がしますけど、そうやすやすとは決まらないだろうなぁとも思います。

なんか勝ち星得た時点でフェイがなにかしらの気付きを得てる意味深な地の文がありましたしねぇ。なんか別ルート見つけそう。