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「大きなご褒美もあるから、楽しみにしていなさい」

 

推定魔族なレイスが教皇フェンリスとして君臨し、迷宮と切っても切れない関係のあるアルマダ聖王国。

彼を兄と呼ぶ迷宮に引きこもっているエルもいるし、明らかな敵地であるのにリオ達は情報が不足していて手探り状態なのがつらいところですね。

エルが直接顔を見せに来たことで、リオがかつての竜王とは違う存在であることにも気付かれてしまいましたし。

 

後は、ガルアーク王城から失踪したタカヒサについて。

金も持たずに失踪した彼は娼館街に迷い込んでしまい……着ているものの質が良かったために、ボンボンの子息と誤解され客引きされることとなって。

対応してくれた少女はタカヒサに寄り添ってくれましたが、館の主は裏社会側の人間だったというか。荒くれに近くて……追い込まれていたタカヒサは、一線を越えてしまうことに。

 

そうやって被害が出たことで、相手は退くことを選ばず……勇者であろうと殺しにかかるんだから、闇が深いというか。

その傍にレイスに与している傭兵ニックがいたことで、タカヒサの状況について筒抜けになってしまったのが痛い。

 

これでレイス陣営が、タカヒサとレンジの2人の勇者抱え込む形になったわけですか。しかも勇者の権能について理解して、それをある程度目覚めさせようとしてる節があるのが厄介ですよね……。

さらに言えば、ベルトラム王国本国も大分浸食されていますし、ルイ個人は信頼できても立場的にはどんどん危うくなっていきそう。

記憶さえ取り戻せば、リオに味方してくれるであろう勇者が、紗月と雅人くらいかぁ。ヒロアキはどうなるかわからんからな……。初期に比べるとマシになってきてるけど。

 

美春が再びリーナと夢で対話してましたけど、やっぱりあそこで「許す」というのが、リーナ的には最善だったみたいですが。決断の時が過ぎたことで、未来が分岐してしまったと言いますし、ますます面倒なことにはなっていきそう。

リーナの未来視は彼女の権能だと言いますし、それを他者に教えることにはリスクがあるというので、何も情報与えずにいるの止む無しな部分があるとはいえど、リオ達陣営が情報的に後れを取りまくっている状況だと、キリキリ吐けって気持ちにもなるんだよなぁ……。

25巻のサブタイトルがちょっと期待できそうなので、そこは楽しみですね。でも、2024年予定かぁ……1月とかに出ませんか?(欲張り)






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