「ユート君が来た時点で、絶対にこうなるって分かってたのにぃぃぃ! どうして油断したのよ私ぃぃっ!」
イベント完結までを収録した10巻。
ユートは図鑑完成を目指して、最低限の情報を猫耳猫から買ってある程度は自分たちで達成しようとする相変わらずのプレイスタイルで突き進んでいますが。
古代の島を先んじて見つけていたため、NPCからもらったヒントにその島関係のものがあると「もう行ったんだよな……」とかなってるの面白かった。
一度行ってから戻ってきた関係でフラグが立って、またいろんなイベントを発掘してましたねぇ。
後に掲示板回の中で明らかになってましたが、称号やイベント等を色々と発見している白銀さんに倣って、攻略組もNPCたちとの交流をしようとしていたみたいですが……。
その白銀さんがショートカット発見して、古代の島のボス討伐を配信してしまったことで、攻略組が躍起になってしまった展開もあって。
最後はサーバー分けずに全員集合形式でのレイド戦になってましたが、攻略組のメンバーが足並みそろえられずにいたのは、白銀現象の功罪というか……。
テイムモンスター達とほのぼの冒険してる白銀さんと、最前線で廃人プレイしてるゲーマーとの温度差を感じましたね。
せめて存在を示そうとシステム的に実装されている「必殺技」を攻略組が使おうとしたところ、ボスの状態異常で即死。
ユートが友人からもらった蘇生薬を使ったことで、結果的に丸く収まっていましたが……ギクシャクした原因も無自覚なユートなので、こう微妙にマッチポンプ感。いつも通りの彼ではあるんですけどね。
配信で色々とネタバラシされたことで、運営がまた大慌てしてたのはちょっと笑っちゃいましたが。デスマーチっぷりが全く笑えないんだよなぁ。
VRの加速環境があるから何とか片付けられているみたいですけど、なんか現実世界の方ではそれを問題視してる法案が提出されてたりしてるようですし、どうなるんですかねぇ……。
あ、猫耳猫のアリッサさんは今回も叫んでて笑いました。彼女は彼女でいつも通りだった。