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「……桜子のこと好きかって聞かれたら好きだし 多分一生一緒に居られるけど

 それが恋愛かって聞かれたら そうなのか違うのか答えが難しい……」

 

シリーズ完結巻。

作中では女性同士で恋人という関係になっている組み合わせが、普通にいるわけですけど。

学生時代のルームメイトで、社会人になってからも同棲を続けている桜子とかすみの2人は、互いが好きだし相手を尊重してるし、いつも一緒に居てそれに心地よさも感じてはいるけれど……関係に名前を付けるなら「恋人」ではなかった。

 

……告白という手続きを踏んでないだけで、実質似たような感じではあったでしょうけど。

友人の小瑠璃も「まだ付き合ってるわけじゃなかったんだ」とか思ってましたし。

そんな中で桜子からのアプローチを受けて、かすみちゃんがちょっと物憂げに考えていたの良かったですね。

相手が桜子だからこれだけ悩んでいるんだろうなぁ、という信頼がある。

 

ハッキリ恋人ではない、と言えば後輩の芹ちゃんと梢子の関係もそうなんですよねぇ。

これについては、芹ちゃんの方が名前を付けてしまうことに対する不安があるみたいでしたけど。

約束してなかったけどクリスマスプレゼント渡しに来て、携帯の充電器れた状態でも待ってる梢子の独特な距離感が芹ちゃんにとっては癒しになってそうで、良いですよねこの2人の関係も。