「俺……二斗を助けられるんじゃないのか?」
高校の卒業式を終えたタイミングで、在学中に一時付き合っていた彼女の事を思い出していた主人公の坂本巡。
二斗千華。在学中からnito名義でアーティストとして活動していて、瞬く間に広い世界へ飛び出していってしまった人。
そんな彼女が、卒業式の一週間前に「遺書を残して失踪か?」というネットニュースを見ることとなって……。
茫然とした巡は、彼女と良く時間を過ごしていた天文同好会の部室へ足を運んで。
付き合っていた時に聞いていたピアノのメロディーを拙いながらに弾いてみたところ……視界が光に覆われて、気付けば彼は彼女と出会った瞬間にさかのぼっていた。
想い過ぎて幻覚を見たか、と思いながら過去の世界で過ごす中で巡は、彼女と出会うタイミングを変更してみたり、当時の失敗した自己紹介をまともな形でやり直したりするんですが。
過去の彼女がピアノを演奏したのを聞いたタイミングで、意識は現代へと戻ってきた。
そうすると、「自己紹介を失敗した本来の世界」では仲良くなれなかったクラスメイト達が、「昔の恋人失踪したとか、大丈夫か?」と心配されることになって……。
同好会部室でのピアノ演奏をキーとして、意識を過去に飛ばして未来を書き換えられることに気付いた巡は、二斗を助けられるんじゃないかと行動を開始することに。
なぜか巡と、最初の世界で仲の良かった後輩女子の真琴だけは、世界の改変を認識できるなどの細かい謎は気になるところではありますが……まぁそれを言ったら意識だけタイムリープしてるのも謎ですけどね!
試行錯誤をして、「最初の世界」とは違う世界へと変えることを決めた巡。
ちゃんと部員勧誘をして、活動実績を作って、幽霊部活であった天文同好会を正式に再稼働させることを決意して。
時に失敗をしたりもしていますが、少しずつ良い未来へと変わっていってるのが、現代に意識戻ってきた時にフィードバック得られるのいいですよね。ループ1回で全部やり直して! ってならないのが面白い。
最後、予想外の指摘を受けることになっていて驚きましたね。