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「……約束通り大事にしてよね」

「おう……」

「ちゃんとそばにいてね。浮気したら、キルユーしますから」

 

千華から「未来から来たでしょ?」という指摘を受けることになった巡。

彼女視点から見ても、隠そうとする巡の挙動は不審でバレバレだったけれど……そんな不器用な一生懸命さが「たまらなく尊い」と認識してるのが、読者目線だと尊くて良いですね。

そして未来から来た巡と、実は何度も高校生活をループして望む未来をつかみ取ろうとしていたという衝撃の事実を抱えていた千華。

 

出来る範囲でお互いの秘密について共有したうえで、恋人関係になって傍にいる時間を大切にすることにして。そしてお互いに未来を変えるために動くけど、「協力して何かを企むのは無し」というルールを敷くことになったわけですが。二斗から巡への想いもなかなかに重そうですなぁ……。

巡、あんな可愛い後輩の真琴のことをマスコット換算で「女子」として数えてないの、良くないと思う。

二斗を救うために過去を書き換えていく巡でしたが……その結果として、最初の時間軸においては仲の良かった真琴との過ごす時間が減り、距離感が変わっていくというのは寂しいなぁ……。

 

今回の改変の中心は、二斗の親友である五十嵐さん。

彼女と二斗が大喧嘩したことで未来では距離が出来ていることをしった巡は、五十嵐さんと二斗との関係改善を図ろうと、五十嵐さんとの時間を重ねることに。

時に六曜先輩も交えて青春を送っていたの面白かったですけど、恋人である二斗との時間減ってしまってるのは惜しくもありますが。

巡が五十嵐さんとの縁が深めていったこともあって、二斗との間に生じそうだった溝を埋めることが出来たのは良かったですね。

 

アーティストnitoとして所属事務所を決めた二斗は、専用の寮に入ることを決めてましたが……『恋は夜空を渡って』の御簾納咲ちゃんがしれっと現れたの、嬉しかったですね。こういう繋がりが岬先生作品には多くて楽しい。