「アイゼン手が震えてる。怖いの?」
「ああ。」
「あっさり認めるんだね。」
「怖がることは悪いことではない。この恐怖が俺をここまで連れてきたんだ。」
アイゼンから話を持ち掛けられて、魂の眠る地を目指すことになったフリーレンとフェルン。
魔王城のあるエンデは大陸の最北端であり……勇者一行ですらたどり着くのに10年かけたとか。
たまに挟まる回想で長命のエルフらしくフリーレンが「皆との冒険だって私の人生の百分の一にも満たない」とか言ってますが。そんな短い時間が、彼女に影響を与えまくっているの良いですよね……。
道中で死者の記憶を再現し、襲う鬼。
フェルンはハイターの幻を見て思わず止まってしまってましたが、フリーレンは迷わず攻撃するの強いですよねぇ。
再現されたのもヒンメルでしたし、記憶再現ですら「撃て」と言ってくるような御仁だという、覚悟の決まり具合も影響していたでしょうけど。
道中、アイゼンの弟子シュタルクと合流したうえで竜を討伐することになったりしてましたが。
臆病すぎるシュタルクでしたが……師匠であるアイゼンとの共通点があったり、才覚自体は本物だったりとなかなか面白いキャラでしたね。道中がにぎやかになって良かったと思います。
シュタルク相手に辛辣なフェルンでしたけど、フリーレンに始めて魔物と戦った時の話題だされて「むすー」ってしてるの可愛かったですねー。
勇者一行の旅についてアイゼンは「くだらなくてとても楽しい旅だった」と語っているシュタルクから、実際変な魔法の実演してるフリーレンとにぎやかな一行の回想が挟まるの、良い演出でしたね。
ヒンメルが「終わった後にくだらなかったって笑い飛ばせるような旅がしたい」と語り、実際アイゼンが「くだらない旅」と評してるの、絆を感じる。
そうやって3人旅を続けてましたが、勇者ヒンメルの死から28年たっても大陸北部では魔物が活発に動いていて北に続く関所は完全封鎖状態になったりしてました。
2年待つことになってもいいか―、研究しよーってフリーレンがなっている傍らでフェルン達はどうにか行く方法探しているの面白かった。
フリーレンの存在に気付いた城代に通してもらえることになって、しょぼーんってなってるフリーレンが愉快でした。
北側での旅の最中で立ち寄ったグラナト伯爵領。
そこで魔族との和睦を結ぼうという動きがあって……過去を知るフリーレンは街中だろうと速攻で排除しようとして、一回牢屋送りにされたりもしてましたが。
実際フリーレンの警戒の方が正しくて、魔族側は暗躍してたわけですが。
領主もまた過去の戦争の損失から、魔族を排除しようと試みた上で失敗してたので、なんとも言い難い。
そんな中で迎えた第14話のタイトルが「葬送のフリーレン」というタイトル回収回になってたの良いですねぇ。まぁ魔族側から見た呼び名が示されただけで、これから強大な敵に挑みそう、という所での引きなので凄い気になるところではありますけど。