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「今はどうかほめてください 貴方の刀としての私を」

 

812話までと、描き下ろし「春との別れの前」を収録。

夏離宮を賊が襲撃してきて……代行者とその護衛たちの立場の厳しさを、改めて感じるような展開でしたね。

過去の襲撃によって別れを経験していた春主従が、衝撃を受けつつも護衛のさくらが覚悟を決めて切り捨てているのは格好良くもありましたね。

最後に死を恐れるような発言を零していたのを見て、「死にたくないなら来るな」と口にするあたり年頃の少女としての顔も見えましたが。

 

夏の代行者の「生命使役」の能力の行使している風景も絵で見ると雰囲気あって良いですね。

襲撃撃退後、返り血に濡れたさくらを案じてそれを拭いにいく雛菊が可愛くてよかった。……主に心配されて嬉しいけど、彼女の来ているものが高額だから……! って心配しちゃうさくらの庶民らしい心微笑ましいですよね。

雛菊の手が震えていたり、今回描かれた「帰還した後の春主従」のエピソードを見ると、2人の絆の重さを改めて感じることになるわけですが。

 

雛菊の経験談を伝えられた夏主従が、喧嘩してたけど和解できたの良かったですね。

そしてその存在について知らない若い秋主従が好き勝手言っていましたが……賊の襲撃についても集大成というか、より派手な行動を起こされていたのが厄介極まりないというか。

あの距離でミサイル視認していて、よくも竜胆生きていたな……って思っちゃった。

 

そしてアニメイト限定の20P小冊子「春泥」も良かった。

春主従が夏離宮を出た後の夏主従の話から始まり。瑠璃がせっかくだからちょっと外に出たいと言ったけど、襲撃後だから里に変えるべきとあやめに言われたり。その報告を婚約者に回したりする様子だったりは微笑ましい。

春主従が冬の護衛との距離を近づけたり、その報告を聞く冬主従の様子だったりも描かれていたのが良かったですねー。