![]()
「私は貴方の背中を守るのでも、貴方の隣を歩くのでもなく――貴方の手を引いて、貴方の前を歩きます。それなら良いでしょう? 私の背中を守ってくれますよね?」
かつて戦乱による悲劇を回避するために、周辺の統一を目指した煌帝国。
幼なじみの王英風、先代皇帝と共に夢を共有し、20年戦い抜き大将軍になった皇英峰。しかし、2代目の皇帝との折り合いは悪く……ついには逆賊と認定され追手を出されることに。
最後まで戦い抜こうとした時に、大丞相になっていた友人・英風が駆けつけて。英風もまた英峰に思う所あったみたいですが、それでも友を切りたくはなかった。英峰は、そんな彼に夢を託して、死を選んだ。
……そのはずだったが、彼は1000年後の未来に孤児の少年・隻影として生まれ変わった。
かつての武の才能は健在で、当代の最前線の家に拾われて武に近しんで育ってきた。けれど、彼は前世の最期もあって今世では剣ではなく文を持って国に仕えようとしていたわけですが。
彼が世話になっている張家の令嬢、白玲は隻影に執着しているし。実際彼の才能を必要とするような戦乱が待ち受けているんですよねぇ。
張家関係者は、最前線で戦い続けていることもあって覚悟が決まっているんですが。
後方にある首都、そこで暮らしている皇帝や丞相、貴族のほとんどは大分性根が腐ってきていて。
張家が奮闘して前線維持してるんだから良いだろう、とか考えているのか七年間も戦いが続いているのに、兵や人材の応援が来ることはなかった。
張将軍は有能だけど絶対に負けてはいけない。味方の応援も期待できない。対して敵国は優秀なトップを抱えていて、一回でも勝ちを拾えば逆転の目がある。
実際、結構追い込まれてますよね……。終盤描かれたシーンからすると敵側のトップが本当に才覚明らかっぽいし、目的も確かだし。あの人物が隻影の敵に回っているの重いなぁ。
白玲がメインヒロインっぽいですけど。彼に命を救われたことで猛烈にアピールしてくる明鈴ちゃんとかも可愛くて良いですねー。
作品のメインストーリーとしてはどうしても血が流れがちなのもあって、明鈴ちゃんのシーンは明るくて癒しでしたねー。商人として後方支援担当なのもあるし、彼女の登場する場面は隻影へ求婚する軽いノリが多いから良い息抜きになってた。