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「刻限は今夜。神無の御坐。結果は決まっていると云えど、南天は其方に全てを与えたことを忘れずに。鳳の方には勝利こそ至上の供物と知りなさい」

 

異国からの来訪者たちも蠢く中で、晶たちは陸斗の故郷を占拠した集団の調査などを進めていたわけですが。

そのころ北方の國天洲でのゴタゴタが表面化しはじめた、というか。愚かな雨月が義王院の隔意を突きつけられることになって。許さないのは確定だけれど、まとめて叩き潰すために一時命ながらえてるだけの状態ですからね……。雨月だけが気付いてないけど。

 

晶が故郷で知己を得ていた、静美と玄麗の挿絵がカラーでついてたの良かったですねぇ……晶を失ったと思って泣いているシーンなのがアレですが……可哀想だけど、玄麗姫のデザイン可愛くて良いですね。

海外から思惑をもってやってきたベネデッタ達の動きも本格的になってきたわけですが。高天原という国は海外から見ても特殊で、霊脈が豊富なのもあって標的にしたいというのは確かなようです。宗派ごとの勢力争いなんかもあるみたいで、一枚岩ではなかったのはまだ救いがあるか……? 

 

晶が太極図を使って龍脈や、風水を呼んで敵の思惑に迫るシーンがあったの良いですね。

まだまだ戦士としての経験は浅いけれど、陰陽師としての才能の確かさが補完されていくの好きな描写です。

ベネデッタが晶に価値を見出して、誘いをかけてきたりもしていましたが。朱華と出会っていたことや、陸斗との交流なんかも影響を与えて、彼の立ち位置を決める決断を下した場面とかも良い味だしてました。

 

今回の騒動を通して、晶は「神無の御坐」という存在がどういうものなのか自ら理解するに至りました。そこに至って奇鳳院の当主から生家についての言及がされたり、少しずつ関係も進展していくことになりますかねぇ。