「ジルヴェスター様ではなくフェルディナンド坊ちゃまになればよいのですよ
坊ちゃまは姫様の神殿長のお仕事を手伝ってくださっているのでしょう?」
図書館大好きすぎて、図書委員になりたいと熱意を見せすぎたせいでソランジュ先生に協力を申し出て断られたローゼマイン。
本好きで、それを原動力に動いて結果的に多くの問題を解決していくのがローゼマインの魅力ではありますが。このあたりの流れは、原作の時からなーんか他のエピソードより苦手なんですよねぇ。
「図書委員」という理解しやすい用語があることで、ローゼマインの暴走がより近く感じられてしまうからだろうか。
リヒャルダが嗜めて良い方向にもっていってくれたのは良かったですけど。
そこからソランジュ先生をお茶会に誘うことになって、中央の貴族を相手にしたお茶会の練習を出来ることになったりしたのも良かった。
シュヴァルツとヴァイスの着替えについての話し合いも出来ましたしね。
音楽の先生のお茶会で、誘われてもいないのに紛れ込んでいたアナスタージウス王子、本当に好き勝手動いているなぁ……。
ローゼマインも図書館絡むと暴走しますけど、それにしたってなぁという感じはある。
採寸に赴くために2匹と両手を繋いでいるローゼマインの「きゅっ」ってコマが可愛くて好き。その直後に王族の魔術具を動かすことになるから警戒態勢になって、ひと固まりになって動く場面になって他所の貴族たちのざわめきも聞こえてくるので、緊迫感高まっていくわけですが。
噂になったことで武装した領地に待ち構えられる結果になってしまって。対応するために祝福を与えるシーンとか見られたのは嬉しい。厄介ごとやってきたのは頭痛いですが。
番外編コミックは「リーゼレータの決意」。シュミルが好きなリーゼレータ、ローゼマインがシュミルに似ていることに気付いてから、ときおりお耳が生えて見えるとか言ってて、側仕えらしく主張しない性格ですけど、結構面白い子ですよね……。
シュヴァルツとヴァイスのしっぽが衣装に隠されていたことに気付いて、今回の衣装ではそれを主張するように変更しようと決意してましたし。
SSは「音楽の先生方のお茶会」。ロジーナ視点で、貴族院でエーレンフェストの楽師として過ごしているエピソードだったり、お茶会で演奏しているときの彼女の胸中とかが分かるエピソードで良かった。