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「誇り高き、ねぇ。無思慮に人を見下すのは自分に自信がない証拠だ。空っぽの器で自尊心だけが肥大化している。真に誇り高き者は身分が下のものでああろうと、見下したりはしないものだよ。……ちなみにこれ、ウチの教育方針ね」

 

魔術バカなロイドは、第七王子として割と好き勝手しているわけですが。

その一つ上の姉が、第六王女アリーゼ。彼女は、魔獣と従える能力を持つ感覚型の天才であり……彼女の周囲には多くの魔獣が暮らしていた。

その獣の密度によって従者の選別も困難で、彼女付きのメイドであるエリスに負担が集中しているみたいでしたが。

 

ロイドに懐いた魔獣、シロへの躾をするために姉を頼ることにしたわけですが……なかなか強烈なキャラしてましたねぇ。感覚型の彼女の魔力の動きを察知して、自分なりに再現してのけてるの、相変わらずスペックは飛びぬけてますね。

しかし、ロイド第七王子という身分で魔術にのめり込んで研究してますが。第四王子のディアンも、他国に王子自身が鍛冶技術を学ぶために留学していたそうですし、わりとこの王家誰も彼も趣味に驀進してますよね……という印象がある。

 

留学していたので接点のなかったディアンをアルベルトに紹介されたロイドは、それぞれの技術を合わせて魔剣作成に打ち込むことになって。

質の良いこだわりの逸品を作ろうとした時に、上質な魔物の核が必要だが、そう簡単に手に入れられるものはない。だったら自分で取りに行けばよいのだ、とシェルファに焚き付けられてロイドは冒険者になることに。

彼女が国王に話を持って行って許可を取った上で、のことではありますが。許可でるんだ……。王様までも自由かよ。

 

ロイドの才能を活かすためにいろいろしていることが軍拡……つまりは戦の準備だ、と思われ暗殺者ギルドからちょっかいかけられる一幕もありましたが。

標的がロイドになった時点でご愁傷様というか。世間一般ではノロワレと言われる特殊技能持ちだったことから、彼に目をつけられることになって。……結果的にではあれど、能力の制御できるようになったので良かったと言えるのでは。