(ただではやられん!! 粉々になって意識を失う瞬間まで悪あがきしてやる!!)
「来いやぁマザー!! 最後の親不孝見せたるわ!!」
蜘蛛生の始まり、産みの親であるマザーの手下であるアークとグレーターを蹴散らした蜘蛛子。
パペットと魔王も離れた場所にいて転移でも来れないだろう状況で、並列意志たちの活動によってマザーのステータスは減少している。
それらを加味して、ついにマザー相手の直接戦闘を決断して、最深部に陣取っていたマザーのもとへ。
しかしマザーも多くの配下を生み出してきた歴戦のモンスター。
ステータスの実数値が下がったとしても、スキルや経験まで失われたわけではなく……逆に蜘蛛子を罠にハメて大打撃を与えてくるんだからたまりませんねぇ。
自分のミスを悟り、負け必死の状況になっても、せめて最後まで足掻き続けることを誓った蜘蛛子でしたが。
そのタイミングで並列意志たちが帰還して、支援を受けられるようになったのはありがたかった。
それに加えて戻ってくるときにマザーから削った分のステータスを、そのまま奪って蜘蛛子に還元してたのも、マザー視点ではかなり厄介な相手だったことでしょう。
苦戦しつつも勝利を掴んだ蜘蛛子はお見事。その過程で体担当が魔王のもとまで挑んだ結果、回収のめどが立たなくなったのがどう転ぶやら。
オマケに帰還後の並列意志に違和感を覚えるシーンも増えていて、悩みの種は尽きませんな。
魔王からは逃亡継続だけど、マザーという一つの脅威の排除に成功した蜘蛛子は、襲撃を受けている馬車を見つけて。
ちょっとした気まぐれでそれを助けたら、ステータスの名前が二重に見える……自分以外の転生者の赤子を見つけることになったりして。