「汝の為したいように為すがいい」――(…って何かのセリフにあったね)
『そうか…そうだな では私は為すべき事を為すとしよう 感謝する』
自分に手を出そうとした人物を排除した蜘蛛子。
それが領主邸に滞在できる他国の要人だったようで、2国間での戦争にまで発展。
観測していた蜘蛛子を、魔王が襲撃してきて……。マザー襲撃を経てステータスアップした結果、以前は見えなかった魔王の攻撃を受けられるまでになってたのは成長ですが。
それでも格上の相手であることには変わりなく、圧倒されることになって。
戦場にたまたま居た「勇者」という、魔王に対する特効スキルを所持した少年がいたことで、奇妙な硬直状態が発生することになったりもしていましたが。
それでもまぁ、流石に魔王の方が上手だったというか、逃げ切れずに倒されることになってましたけど。
魔王との対戦は避けられないだろうと察していた蜘蛛子、スキル不死以外にも復活方法を模索して、しっかりとそれが成果を出しているので蜘蛛子も食わせ物ですよねぇ……。
不安要素だらけの一か八かレベルの賭けではあったみたいですが、それを成功させていくあたりは主人公をしている。
……まぁ彼女からすれば、転生したら蜘蛛になっていて、死にかける日々を乗り越えてきた奮闘のすべてを「主人公してる」で片付けられたら堪らないでしょうけども。
転生時にステータスダウンしていましたが、ついに上半身だけでも人間状態のアラクネへ進化することが出来ていたのはめでたい。
そこから襲撃されていた吸血娘の救助だとか、謎のエルフとの戦闘とか、魔王との一時休戦だとかに繋がっていくのは怒涛の展開でしたねぇ。