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「もちろんだよ! ルークなら大丈夫だよ!」

 

アルノルンの土地を離れたルーク。

黄金竜の爪のバッチは持っていたけれど、あそこがシューメル公爵とズブズブの関係なのは広く知られているため、他の地域に移るにあたって隠すことにして。

カナディーラ三公爵の一人、アルメイル公爵が収めるアルッポという街に、ダンジョンを目当てにやってきたルーク。

 

以前入った事のあるダンジョンとは違うタイプの調査と、色々と流されてきたけれど久しぶりのレベルアップをしようとしていて。

ターンアンデッドを使えることもあって、アンデッド系統のモンスターが出てくると楽が出来て良いですねぇ。浄化の魔法が使えることもあって、身ぎれいにするのになれすぎていて、ゾンビ系統の悪臭がするモンスターとの戦闘に制限、というか難が生じているのは彼ならではの問題でしょうが。

 

色々と秘密にしておきたい手札が多すぎて、結局ソロの冒険者として活動していたルークですが。相性の良さもあって、着々とダンジョンのより深い階層へと踏み込んでいってたわけですが。

ダンジョンがある、ということでアルッポの街は発展していて……それゆえに、アルメイル公爵としてはそれが攻略されてしまっては困る、という問題があって。

ダンジョン攻略という名声を得ると同時に、悪評もついて回るというなんとも厄介な場所であるというのも、ルークはだんだんと知っていくわけです。

 

そんな中で様々な思惑が渦巻いた結果として、ダンジョン攻略のために動き出す集団が複数現れて。

所属が違う団体も乗り込んできていたので、どうしたって隙が生じやすい状況だったこと。先輩冒険者たちとの交流だったり、気まぐれの人助けの結果として、新たな神聖魔術や貴重な情報だったりを入手できたこと。

そういうアレコレが重なって、ルークも改めてダンジョン攻略を目指し……公にできない功績とは言えそれを成し遂げたのはお見事でした。

また旅の空になることになったルークでしたが、次はどんな騒動に出くわすんでしょうかね。