「まぁ、あまり考えても仕方ありません。さほど脅威ではないですし、問題が起きたときに考えましょう。街の外であれば、その時こそ処理してしまいましょう」
オーク討伐を続ける中で、リーダーを含む十一匹の群れとの戦闘に勝利を収めたナオたち。
ただその過程でナオが大怪我をしたり、戦力不足を痛感する結果でもあって……。
サブウェポンを充実させるために、ガンツに弟子入りが叶ったトミーへ依頼を出すことになったり。
絶賛家建築中の自分たちの土地の片隅を借りて、集団専用の特訓を増やしたり。勉強からの実戦で、魔法障壁とか言う新しいスキルをナオが発見したり。できる事を着実にやって戦力増強を図っていったナオたち一行。
その成果を確認するときも、無理のない範囲でやっているのが良いですねぇ。
あとはラファンの街の名物が家具生産で、職人が多いという世界観の話も出てきて。
銘木が取れる場所が街の北部にあったけれど、当時よりも魔物の脅威が増えたことで近ごろは伐採できずにいて、残った木材をやりくりしてるとかなんとか。
ほのぼの過ごしている日常もありましたが……。よもやラファンで地雷スキルを取得して冒険者になって生き延びていたクラスメイトと鉢合わせることになろうとは。
スキル強奪みたいに即座に死につながるようなものではないにせよ、制限がかかるスキル持ちばかりで集まっていたのを「危ないスキル持ちが淘汰されたからじゃないか」と推測していましたが、まぁまぁ合ってそう。
異世界で好き勝手振舞おうと思った勢でもあって、女性陣にちょっかいかけてきたり、行き過ぎて依頼中のナオ達に攻撃を仕掛けてきたりしていましたが。
街の住人である錬金術師のリーヴァから証言を得られて、遠ざけることが出来たのは良かったですね。
サイドストーリーとして、女子三人組の「翡翠の翼」編の2話が収録。尖ったビルドにしたメンバーですが、協力し合って乗り越えていってるのは素晴らしい。