「片思いって結局自分のものでしかないもの
相手にも全く同じ気持ちを求めるのはエゴなのよね だから…
向こうの想いもこっちと同じ大きさになるまで育ててあげるしかないのよ」
72~78を収録した13巻。
相変わらず方向音痴なヘーゼリッタ、街の人々にはしっかり受け入れられているみたいですが。軽い買い物をしてるだけなのに、オマケと称してホイホイ物を渡してくるとかなんとか。律儀にそれを受け取ってるのが微笑ましいなぁ。ローレンが「あたたかめの視線」になるのも頷ける。
人の事を覚えるのは得意で「あの家の人はいつも朝に水やりしてる」とか細かいところまで見ているのに、なんであそこまでフラフラ迷うんだろうか……。
聖女についてもセシリアについてもしらないのでは、とヘーゼリッタに追及されて、「そうだったかもしれないけど、改善していきたい」と言えるようになったのはローレンスの成長だよなぁ。
73話のタイトルが「エリックとアベル」で、そのまま2人のエピソードになっていました。エリックが同年代の学校に通っている男子たちとの微笑ましいやりとりしてるのも良かったなぁ。大物なリリーちゃんが見られたのも笑った。
聖女様が花瓶を割ってしまってローレンスの前での第一声が「パリーンです!!」だったの可愛いなぁ。ぐるぐる聖女さま。
その後のエピソードで、ローレンの友人たちであるカミラやハインたちがサプライズでやってきて。
以前はセシリアの事を聖女だと伝えていなかったわけですが。それを受け入れて見守ってくれている感じがして、良い友達だなぁって思えて好きです。
ローレンスがセシリアに対して踏み込んでいく覚悟を決めて、結構言葉にするようになってきたのも良かった。それで照れてるセシリア、本当にかわいいので。そのうち甘さで溶けてしまうんじゃないかな……。
電子版でもスクールカレンダーのイラスト見られるのありがたい。
2024年4月の皿いっぱいのおやつを手にキラキラしている聖女様とか、7月のクレープ食べてていつもと違う髪型してるのとか、8月の白ワンピース、9月のちょっと大人びたスタイルとか、いつもと違う雰囲気のセシリアが楽しめるのが本当に好き。
基本的におやつもセットでついてくるの、彼女らしくて良かった。