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「泣かないで、エルさんの力になります。運命を共にします。絶対に逃げません。ふたりで『借り』を返して……ううん、それだけじゃない。今回の闇も暴きましょう! そして、私たちの求める信じるに、近づいてみせるんです!」

 

天使警察エルと悪魔のイヴはバディを組んでの活動を継続。

まぁイヴ用の予算は下りず、相変わらず同じベッドで寝る生活のようですけど……エルがそれを受け入れているのが、良いですねぇ。

そんなある日、協力して犯人を捕縛したところ……その手持ちに吸血鬼の家から奪っただろう宝物が混じっていて。

 

調査しに赴いてみれば、そこでは最強の種族であるはずの吸血鬼が死んでいた。さらによくよく調べれば、吸血鬼の被害は一件だけではなく……連続殺害事件となっているとか。

この世界の人間は他種族に比べて弱いけれど……他種族によって種族の危機に瀕した時、その状況を打破する存在が現れるとか。

かつての悪魔に対しては英雄が、そして吸血鬼に対しては狩人が。古き時代に活躍していた「最後の狩人」が蘇り、吸血鬼たちを殺して回っているという話まで出てきて。

 

吸血姫ノアは以前の『借り』を持ち出して、エルとイヴに自分の大切にしているペットことハツネを託すことに。

ただハツネはハツネでノアが居ないとダメな少女であり……改めてノアの様子を見に行こうとしたタイミングで、ノアの屋敷が襲撃されたりして。

エルとイヴ、ノアやハツネといったそれぞれの絆は尊くて良かったですけれど。裏で暗躍している人物に踊らされてしまっている、というか。相手の目的だけが達成されている状況なのは厳しいですねぇ。あとがきによれば次回で掘り下げられることになりそうですし、続きに期待。