「私には同期がもういませんが……同僚には恵まれたなって思っています。特にこのメンバーは本当の同期みたいにって言うと失礼かもしれないですけれども――」
「馬鹿野郎。失礼もクソもあるかよ。そこは『俺たちを同期みたいに思ってる』、それで充分だろうが」
相変わらずなかなか登録者数は伸びない者の、彼自身はのびのびと活動しているVTuber神坂怜。
同僚には恵まれていて、後輩に御影くんが来たことであんだーらいぶ男子組も4人になり、モンスターを狩るゲームだったりを4人プレーで楽しめるようになったのは良いですね。繋がりが広がっていってる感じが実に良い。
同業他社で働くかつての後輩と食事に出かけた際、お土産の為にカップル偽装をしたことで妹ちゃんに問い詰められる一幕が発生したり。
エロゲ案件からのつながりで、ラジオ収録に参加することになって。お互い察しはついていたけれど、声優・葵陽葵とVTuber・神坂怜の中の人が「初対面」をすることになったり。
続編が出ることになったので再び体験版配信案件をすることになったり、というのはちょっと笑える良い繋がりですけど。
同期デビューするはずだったが、トラブルで即消えていったハセガワ氏が別の箱の企画でVTuberとして復活しそうな気配があり……さらにはそれを面白がった勢力によって投票工作まで始まる騒動に発展したり。
妹ちゃんの友人でもあり、VTuber十六夜真として活動している少女の周囲でちょっとごたついてる話があったりするのは、良くない流れではありましたねぇ……。
でも、そういったときに頼れる先輩がいるのは本当にありがたい。
真嬢の問題解決について、WEBだと怜がベストだと思った方法が割とサクッと採用されていたと思いますが、書籍化にあたってそこが掘り下げられていましたね。
一度却下されてしまうけれど、柊先輩の行動が一大ムーブメントとなって、最終的に問題解決に寄与してくれる、という。
あとがきにもありましたが、柊先輩が業界トップの男性VTuberであるというのが良く伝わってくるエピソードでした。普段ガチャ爆死してるシスコン面白魔界人なのに、締めるところでは締めてくれる格好良さもあるのは、そりゃファンも増えるわ。
怜、妹の雫ちゃんに対して愛が大きすぎるのは……まぁ彼の個性として置くとして。実際、お菓子作りだとかアレコレでスペック高いし、声も良いっていう武器になりそうなものそこそこあるのになんであんなに伸びないんですかねぇ。
……定期的に虚無配信してるのと、飛び火しての炎上で固定アンチがいるからかな……。