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「下のクラスの人たちなら素直に表示どおりだと思うのでしょうけど、特別クラスに所属している人たちは、あきらかにおかしいと思っていますよ」

「そう思うのは個人の自由だけどね。そもそも今のこの世界において、すべてをさらけ出すことが本当にいいことなのかな?」

 

主人公の古谷良二は、異世界に召喚され魔王を討伐した勇者としての顔を持つ男子高校生。

魔王討伐まで実に10年もかけたらしいですけど、その偉業の報酬として年を取らず元の時間軸に戻ってこられた。しかし、その直後に両親が事故で亡くなって。遺産目当てのクズ親族に集られることになったりして。

異世界で強かになった彼はそんな親戚には負けず強くふるまっていましたが……。

 

彼が遭遇するトラブルはそれだけにとどまらず……異世界側での行動の結果か、異世界にあったダンジョンが現実世界に突如として現れることに。

さらに、それと同時に世界中の資源が枯渇し……人類はダンジョンから資源を得る方法を探らないといけなくなった。

年齢だけは転移前の状況に戻った良二でしたが、勇者としての知識や経験はそのままで。彼は、誰よりも早く深くダンジョンに潜れる配信者として情報を発信していき、それによって注目を集めていくことに。

 

配信では鎧を着て素顔を隠してましたけど、権力者たちが本気で探れば彼の正体も明らかになってくるわけで。

彼を正しく評価している人たちは報酬を用意するから、若人を鍛えて欲しいという提案だったりをしてくるわけです。なんだかんだ人が良いのと、勇者としての経験はダンジョンで活かせるけども、交渉ごとには弱い部分にある(というか金持ちの懐具合を読み違えまくってる)良二くん、ちょっと心配になるときもある。

まぁ素のスペックがとんでもないし、彼からもたらされる情報は貴重ですから、そこまで悪いことにはならないでしょうけど。最悪ダンジョンで生活できそうだしな……。

 

一方で、遺産を集ろうとしたクズ親族だったり、彼がインフルエンサーとして稼ぎまくった金を狙って大小さまざまな虫……としか称せないような人々が集まってきてるのは、単調で読んでて気分は良くはなかったかなぁ。

資源の枯渇を早期に確定し情報を発信したと思えば、必要に駆られたとはいえ魔石のエネルギー活用の方法を直ぐに見つけたりして、有能な人々が多いのかと思えば下種も同じくらいの頻度で出てくるのでため息が出る。

良縁ばかりに出会いたいものですが、なかなかうまくいきませんなぁ。