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「由宇。ごめんね、遅くなって。由宇。由宇。……助けに、きたよ。由宇」
熱に浮かされたように、少年もまた由宇の名を何度も呼ぶ。それにどれだけの想いが込められているのか、由宇には解らない。ただ、名を呼ばれるたび、熱い涙があふれた。
再読。ADEM編第三弾! 上中下でも終わらなかったから、完結編が追加されるよやったね! たくさん読めて、嬉しい。
プロローグは黒川視点。紛争地帯に赴いて、海星でも副官になっている福田と様々なものを見て……今実行している計画について決断を下して。理想を抱いている人物ではあるようですけども。
由宇に投与された毒のカプセルの残り時間はわずか。
闘真は解毒薬を持って敵拠点のフリーダムへと乗り込む事を決めて。
海星の精鋭を蹴散らして由宇と再会できたのは何より。
再会に歓喜した闘真が由宇を抱きしめたのも、これまでは共に戦っていたけれど今は完全に助けられる側に回ったことと、闘真との距離の近さに由宇が照れているの可愛くて良かったですね。
そんな尊いシーンに七つの大罪のアスモデウス達がちょっかい出しに来て……2人は危ない賭けに踏み切ることになってしまったわけですが。勝ちの目を拾ったのはお見事。
由宇を取り逃がし、スフィアラボも入手できず……その上で、一番大事なものはNCT研究所の選挙が第一目標である、と方針を切り替えられる黒川は厄介ですねぇ。
厄介さでいえば、七つの大罪のマモンが六道家の舞風という人間であり……従兄弟の才火を連れている勝司が麻耶の見舞いに来て情報提供していたのも、それによって妹を盾にしようとする目的もあるという点で油断ならない。
……まぁ、それもADEMと連携してるから避けられないことだろとけむに巻く勝司、真目家の人間だなぁ……って感じで好き。
由宇を庇護した麻耶が、戦闘能力がない身で由宇をして油断ならないと考えていた七つの大罪ルシフェルと対峙したの、覚悟が見えて良かったですねぇ……。
NCTに籠城している伊達たちも、サタンという埒外の七つの大罪相手に上手く時間を稼いでいたのお見事でした。
マモンまで合流して研究所のバトルが激化していましたが、彼女に対峙するのがLAFIとの接続を経た朝倉さんだったり、八代だったりしたのが総力戦感が出ていて良かったですね。
最後に黒川の油断をついて一撃をお見舞いしたのも、ADEM司令としての伊達の格を見た気がする。