「気まぐれだったんだけどなぁ」
「気まぐれで最適解を掴み取るのも一種の才能でしょう。やっぱりプラチナランカーってのは何か『持ってる』んでしょうね」
「その話題はやめてくれ、俺達に効く」
ダレインワルド伯爵の領地での任務を終え、ヒロはコーラを求めてエルフたちの母星のあるリーフィル星系を訪ねることにして。
カラー口絵がエルフの民族衣装に身を着けたヒロインズの挿絵で、デザイン的にはウィスカとティーナの着てる奴が好きです。
道中が安全だったから、とリーフィル星系に入ったらクリシュナを母艦ブラックロータスから出して、即応体制をとっておこうと言い出すあたり、ヒロも慣れてきたな……というべきか。嫌な慣れだなというべきか。
でも実際突入したとたん、星系軍か何かと戦闘した直後で犯罪タグが付けられた他の船と鉢合わせることになっているので、警戒も間違ってなかったんですが。
囚われたエルフを助けたらそれがリーフィルプライムコロニーの有力者の家系の人が居る、とか言う事態でお礼のためにお招きを受けたりすることになっていましたが。
ヒロがサイオニックパワーと呼ばれる超常な力を発揮できる素養がある、と伝統的な生活をしているエルフの長老に目を付けられることになったりして。
彼らの里を訪問しようとした際に、使った乗り物が墜落し……サバイバル生活をスタートする羽目にもなって。ここ最近安寧すぎるから、と色々備えていたヒロの勘が正しかったというべきか、悪運ここに極まれりというべきか。
サバイバル生活、WEBだとミミやエルマといったクルーたちとの日常なんですが、今回は助けたエルフの一族の娘でるティニアと一緒に過ごすことになって。
森の中で見つけた「光る種」についての情報も早く出て来てましたし、テンポは良かったですね。