「さぁ、やるか」
この手で敵を撃つ覚悟はとっくに完了している。後はやるだけだ。
教典を携えて聖女エレンと会うべく、コースケはメリネスブルグに踏み込むことに。
グランデが同行しているのと、今回は内部にいるライムやエレンたちと協力できるので、まぁ前回みたいな事故は起きなくてホッとしましたが。
ライムと再会した時に歓極まった彼女に飛びつかれて、コースケが窒息しかけたり。敵のスパイに後を付けられて、コースケが人を撃つ羽目になったりする一幕こそありましたが。
グランデ、コースケに「普通にめっちゃ可愛いと思う」とストレートに言われて、照れて暴走しちゃうの可愛いね……。
メロメロチョロドラゴン。冷静になった時、隅っこで体育すわりしちゃうところも含めて、なるほど可愛い。
エレンと会った事で、敵が六万の大軍を動かしていることや、中央を離れたエレンを「魔女」としてつるし上げようとする動きまであるなんて情報が出てきたりもして。
けれど、コースケの能力とアイラのタッグによって生み出されたエアボードが量産されていたり、銃器も機関銃にアップグレードされたりして。
メリネスブルグの軍を蹴散らして、シルフィ達は城に乗り込み……その上で、封じられた王族を開放することに成功。
国王陛下はその封印の為に身命を賭した結果、死んでしまっていましたが。シルフィの母と姉たちが無事だったのはひとまず良かった。
20年の情報格差や稀人のコースケの存在があって、ちょっと判断基準がズレる場面もありましたが。それでも、一つの目標を果たせたのは良かったですねぇ。
敵の本命である六万の大軍も一蹴出来てましたし、敵側の聖騎士団の団長の描写とかが増えていて、聖騎士団は他の聖王国とは違うスタンスっぽいのを感じましたねぇ。