「見た目だけを重視するのは俺の流儀じゃないが、性能が良くても見た目があまりにも趣味に合わないってのはモチベーションの点では良くはないと思う」
「玉虫色の答えやなぁ」
「実際そういうもんさ。見た目が気に入ってる艦だからこそ傷をつけられたくないって思うのが人情ってもんだからな。逆に見た目とかどうでもいいなんて思って船に乗ってると多少のダメージが気にし合い雑な操艦になるもんだ」
エルフたちの母星であるリーフィル星系を離れたヒロ達。
途中で宙賊とグルだったろう傭兵チームから妨害を受けたりしましたが、それを乗り越えてエイニョルス星系のゲートウェイまで到着。
流石にゲートウェイから帝国最大の造船基地星系であるウィンダス星系への道のりへ平穏だったようですが。帝国航宙軍の作戦司令部なんかもあるエリアだそうで……タイミング的に、いつも通りセレナ中佐と対面することになってたのは笑った。
エルマの新しい船を用立てるつもりで、シップヤードに足を運んで打ち合わせをしていたわけですが。
その話を聞きつけた営業から興味深い装備を備え付けた船を勧められることになって。
宙賊対策として対FTLトラップがいいけど、軍用品だし運用大変だしなぁと話していたら、まさに小型化された試作品(実働試験は突破済み)であるグラヴィティジャマー搭載の艦について紹介されることに。
小型化されていることで機能も制限されているけど、逃げる敵をとどめておきたいという目的には即していた商品で。
一般流通前の商品の提案を受けられたのは、ヒロがプラチナランクかつゴールドスターだから、というのも大きいでしょうが。
上手く新装備を調達できたかと思ったところで、新ヒロイン登場。
サイオニックパワーに秀でた、ヴェルザルス神聖帝国の巫女クギが登場して。曰く、彼女たちの先祖がしでかした結果、この世界には「穴」が開いてしまっていて、時折上位世界からの異邦人がやって来ることがあるとかで。
過去の罪の贖いとして、異邦人の傍に侍ってお世話をするというのが使命だとか。怪しさ満点ですが……サイオニックパワーに目覚めた彼は、彼女に悪意が無い事を知っていたため、船に乗せるのも吝かではない。が、ひとまずは他のクルーとの相性を見るために、一時的に同行させる事を決定。
クギを交えた女子会が行われて、赤裸々トークしたことで仲が深まっていたのは良かった。
装備更新に行ったら大佐に昇進したセレナと遭遇したりもしてましたが……いやほんとによく会うな……。