ico_grade6_4

「今回は君の勝ち

 おめでとう ケイ・ウオミ」

 

156話~165話を収録。

ケイとシルヴィが互いにラウンドをとって迎えた第3ラウンド。

NPCはもう逃げて街にはほとんど残っていない。ケイオースキューブ狙いなのはバレていて、出現エリアについてもお互いしっかりと分析していた。

そのため互いにケイオースタワー最上階を目指して行動し、逃げるケイをシルヴィが追う展開に。ケイはキューブ確保のためにゲージ消費を押さえたい、一方でシルヴィはガンガン使うことができる。

 

圧倒的不利な状況で上手くしのいでいましたけど、全一の攻撃は苛烈で……賭けの状況ではありましたが、乗り切ったケイはお見事。

「リアル・ミーティアス」と言われるほどの彼女だからこそ、迷いが生じるのを察した作戦でしたし。折しも、サンラクがカースドプリズンがヴィランでありながらユニバースが違うと言ってNPCの幼女を助ける姿を見せつけられた、というのも演出として挟まっていたのは良かったですね。

 

……そうやってシルヴィア相手に念願の勝利を掴み取った後、相手のメンバー構成的にジョンソンと戦うことになって。別ゲーで疲労があったこともあり、その後ストレート負けしたらしいのは……妙に締まりが悪いのもケイらしいというかなんというか。

ネット上でも盛り上がっているみたいだ、のコマでWEBにある設定集「設定鍵インベントリア」にあった第三者たちの掲示板回の一部が切り取られていたのはちょっと嬉しかった。

 

サンラク、そのスペックから流石にケイもプロに誘ったことがあるとか。

でも、趣味人家系のサンラク君は親との約束で大学卒業が優先だから、と断ったとかで。外道三人衆でたまに身内で食い合い発生させているけど、相手の認めるべきところは認めている彼らの関係面白いですよね。

 

そのまま二次会に繰り出してワイワイやってましたが。……エキシビションマッチが楽しかったのでアレですが、「シャングリラ・フロンティア」があくまでメインゲームなんですよねぇ。

サンラクがゲーム内での状況を外道2人に打ち明けようか迷っているシーンで、的確に迷いを拾ってくるペンシルゴン怖すぎぃ。

 

そしてゲームに復帰したサンラクですが……良い機体を使ってプレイした結果、日常でのプレイで違和感を感じてしまうようになって。

俊敏に動くタイプのサンラクからすると結構致命的なのではー? と思ったりしましたが。アラバが目的としていたアイテムの回収をするための戦闘に割り込んで、そこでリハビリしてる当たりが彼らしいというか。

その後、四人いる封将の討伐にも繰り出していましたし、ゲーム楽しんでるなぁ。

 

巻末書き下ろし小説は「奴らに火を点けたならば」。

本来のメンバーが半分欠けている状態は「爆弾分隊」と呼べるのかどうか、とサンラクが言い出して。正規メンバーに配慮して別の名前を名乗るべきでは? というのは割と真っ当な意見でもあったわけですが。各々が好きに別名の案出していったのは笑う。

外道三人衆になれていない夏目氏は「スポンサーもいるし名前も変えるのは……」ともっと真っ当な意見だしたりしてましたが。

エキスパンションパスSSは、夏目氏を交えた4人で実際に存在するカードゲーム「デュエルマスターズ」をやることになる『デュエパ・スタート!』。カードのイラストとかも挿入されていて、許可出たから好きに書いているなぁというのが伝わってきて良かった。