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「全くです。本当に、アキラはいつもこんな感じです。だから、今回も大丈夫ですよ」

 

アキラの偽物が現れ、都市幹部ウダジマを殺し怪物を従えた状態で建国主義者を名乗り、都市幹部への復讐を宣言した。

……そんなトラブルが発生したことで、賞金首となってしまったアキラですが。彼に恩が売りたいという部分や、敵対したくないからという思惑があれど協力してくれる人や心配してくれる人がそれなりに居たのは良かったですね。

 

都市幹部のイナベとも繋がって情報を得られたのはありがたかったですね。

アキラを良く知るものは彼ならば死地を乗り越えて来ても驚かない。けれど、アキラを良く知らない人物は、第3奥部から脱出できた奇跡的な出来事には裏があったのではないかと勘繰る。

さらに都市幹部イナベをして、アキラに賞金が掛けられた経緯には謎が多いそうで。実際その賞金を懸けたのは、アキラと同行している優秀な旧領域接続者であるシロウを取り込むための一手として、アキラが一時的にでも姿を隠してもらった方が都合が良かったからだそうで。本当に何考えてるんですかねぇ……。

 

アキラへヒカルが支援をするためのスケープゴートとして、トガミが協力してくれることになったりして。ドラゴンリバーとの縁もあって、隠れ潜む生活にしては余裕があったのは良かったですけど。

偽物のアキラは行動を止めず……シェリルたちの前に現れて彼女を攫ったり。ミハゾノ遺跡に謎の人物を伴って現れたりもして。

アキラとの付き合いが長い分、偽物だという事に気付いていたことと、シェリルが攫われる場面に鉢合わせたために攫われたシジマ、不運にもほどがあるな……。

 

偽アキラが伴っていた少女が、シロウが坂下を離れてまで探し求めていた相手だったらしく、一度は再会できたものの事情を抱えている彼女はシロウの手を取らず。

シロウの護衛をしていたハーマーズが独自行動で敵対しに来たり、彼の護衛であるオリンピアによって旧世界のリオンズテイルとの縁が出来たのを、レイナ達以外の現リオンズテイル社の面々に目撃されたりもして。後の火種は尽きないなぁというところもありましたが。

 

周囲の協力やアキラの成長もあって、対偽アキラ戦の初戦は割とあっさり決着して良かったですね。

……まぁこれだけ派手に動いている相手の手札が、それっきりなハズもなかったわけですけども。シロウのサポートで助かる部分もあるけれど、坂下とのトラブルも同時に付いてくるような状況で天秤が釣り合ってるのかどうか。

まぁそれでも貸し借りという判断基準において、彼との距離感を保っているアキラは相変わらず彼らしいというか。脅されても情報は売らないけど、貸し借りの帳尻を鑑みて無理に助けようともしない、と判断する辺りとかは本当にアキラっぽくて笑った。

偽アキラ騒動については、いったん決着ついていましたが。先にふれたとおり、火種はまだまだあって……より大きな勢いがつきそうな状況なのが、どうなりますかね。

 

巻末の次巻予告、書籍版オリジナルエピソードは嬉しいですけど、だからこそ時間がかかるようで2025年予定かー。春夏秋冬いつかも明示できない状況っぽいので、まー気長に待ちましょう。