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「出来るさ君なら」

「…………ええ もちろんよ館長

 あなたとなら 出来るわ」

 

コンゴウに言わせれば霧の艦隊は17年前の時から、あくまでシステムであり人類と「敵対」はしていないとか。

メンタルモデルが生み出されたことで近ごろは変化が生じたりもしているようですけども。戦闘という行動しかしらなかった彼女達による、コミュニケーションであったみたいです。

群像との戦いを通じて変化したのが分かりやすくて良いですねぇ。

……確かに機械的であったことは当時の戦いを知る人間からしても頷ける意見だったけど、それで多くの血が流れ犠牲が生じたことは素直に飲み込みがたいというのも分かる話です。

 

そして生還した群像は、新たな仲間と共に大艦隊ビスマルク相手の海戦を繰り広げているんだから、休まる暇がないですねぇ……。

館長と頼れるクルーとの連携で、巧みな戦いぶりを見せる群像たちの姿を見て、タカオが恋に暴走するメンタルモデルではなく、霧の艦隊としての顔で「これじゃ勝てないわけね」と言っていたのが印象深かった。

ビスマルクの偽装を見抜いて、とりあえず落着したのは良かったですけど。相手がネットワークに挙げていなかった、ムサシ大破と翔像の死について知らされることになったりもして。

それでも切り札を警戒して、「再戦はいつでも受けて立つ」という形で別れたのは結構好きな描写です。