「知ってる? 共犯者って、この世で最も親密な関係なんだって」
ガンガン掲載のコミカライズだけ読んだことあったんですよねぇ。大体の流れを知っていたこともあって、スルスル読めました。
都市伝説などで謳われていそうな、私達が活きる世界と隣り合った不思議な世界、メインキャラの2人は「裏側」と評している場所を探索していく物語。
怪談に詳しい女子大生、紙超空魚。
彼女は裏世界を意気揚々と探索していたところ、怪しげな存在に出会い動けなくなり……死にかけていた。
その空魚を助け出したのが、仁科鳥子。彼女は自分を裏世界に誘い入れ、その後に失踪した知人を探すために裏世界に踏み込んでいた。
鳥子は怪異と戦うために裏世界で拾った銃で武装していて。
それを知って通報を選ばなかったことなど、色々加味して鳥子は空魚を共犯者として認めて裏世界へ踏み込んでいくことになるわけです。
空魚が裏世界でスマホ壊してしまってすぐ修理にもだせない、苦学生だっていうのもありましたし。
そもそも危険が多すぎて、1人での探索にも限界がありますし。そうやって踏み込んだ結果、空魚は片目が青く染まり裏世界の存在を視認出来るようになったり、鳥子は片手が青く透けて裏世界由来のものに触れられるようになった。
空魚が見て、鳥子が撃つ。よい連携が取れるコンビではありましたが……ただ探索が出来ればよい空魚と、友人を探したい鳥子ではモチベーションも違って。
空魚はさっさと鳥子の知人を見つけて厄介払いだ! って思っていたのに、何だかんだ付き合いが続いていって、少しずつ態度が変化していくのが良かったですね。
裏世界由来の怪異については……多種多様すぎて、怖いというか。一歩間違えれば即死な世界でよくもまぁ、生き延びてるな……という関心が先にたつな……。