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「空魚、好き」

「ありがと。私も鳥子のこと、好きだよ」

何にも考えないで私は言った。いつになく素直な気持ちだったから、いつもなら照れくさくて言えないような言葉でも、口にすることに抵抗はなかった。

 

冴月を崇拝する潤巳るなによって、攫われたりするトラブルに見舞われた空魚たち。

なんとか無事に帰還することが出来たわけですが……難を逃れた鳥子と、裏世界研究してるDS研究の汀によってトラップが設置されたりして、家主の小桜に言わせると「暴力の匂いがぷんぷんする」有様になっていたのは……ご愁傷様ですというか……。

潤巳るなの「声」による洗脳、空魚の目で見れて鳥子の手で引きはがすことで、瘴気に戻せるのは救いではありましたかね。

……信者たち、洗脳時の記憶が残っていてそれはそれは大変だったみたいですけども。そのあたりはDS研に投げられたのも、ラッキーではあったか。

 

潤巳るなたちがいろいろ実験してた牧場の調査とかもして。

裏世界を探索できれば良い空魚。知人を探し求めていた鳥子。

しかし、鳥子は先日閏間冴月は「裏世界」側の存在へと変貌していた。つまりは鳥子の目的は失われてしまったけれど、どうするのかという疑問が空魚から出てきて。

空魚の希望も「鳥子と二人だけで、他の人間に邪魔されずに」探索できれば良い、って言うのをしっかり口にしてるし、鳥子も空魚と一緒に居たいから裏世界に行くと言ってくれたのは、2人の関係が少し進んだ感じがして良かったですね。

……鳥子が少し前から、空魚に「好き」とストレートに言うようになってきてますし。空魚の方は一歩引いてるというか、若干ヘタレる部分があって、進んだのか足踏みしてるのかって部分もまぁありますが……。