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「卿らはここで勝ち残れ! そして愛する家族の元に戻って誇るといい! 戦場は違っても、我らは勇者殿と共に魔軍と戦ったのだ、と! 勝利は我らの側にある!」
アンハイムに代官として赴任することになったヴェルナー。
伯爵家子息であり子爵位を持つ彼の事を、王太子含め上層部は評価していて。同じ方向を向けるのなら同僚として扱うし、敵対することになるのならば別の派閥とかみ合わせて疲弊させるなり、一部では共同できずとも協力できる部分を見つけて利用するとか、「どう使うか」と判断されているの、かなり高評価ですよねぇ。
ヴェルナー、終盤に魔軍と戦う時に「秘匿するべき」とされる技術を戦場に持ち込んだり、以前に披露した知識の出どころを追及されたり、と原作知識ある者として色々やっていますけども。
そんな彼の提案は突飛に見える部分もあるだろうに、利用できるものは国の利益につなげていく王太子たちの有能さが随所で見られるので、そんな彼らに認められているヴェルナーの株も上がっていくの良い感じです。
まぁ若者が認められていくのが面白くない派閥は、ヴェルナーが諸々備えるために奔走している一面を見て、金遣いの荒さから彼を追及する選択を取ったりもして。
……そういう足の引っ張り合いをする人材への、王太子陣営の評価がしっかり下がっていくのも、信頼できますよね。
王太子に話を通してから来ている、というのもあって。ヴェルナーは自身の悪評が出回りそうな行動でもどんどん取っていって。
代官の裁量の範疇ではあるけれど、賊の討伐をするし、それに通じていたらギルド幹部の血縁だろうと処罰していく。それを面白くない人物を洗い出そうとしていたりしますし、かつての敵でも利用できるなら利用したり、と。搦め手も使えるのはヴェルナーの良いところですよね。
そうやって準備を整えて、彼が派遣される原因となった魔将ゲザリウスへの対策をしっかりと成し遂げたのはお見事でした、というか。
鼓舞の為に勇者の名前を使ったのが、結果的に本当になっていたりもして。口絵にもなっていましたが、マゼルとヴェルナーが一緒の戦場に立っているシーンはかなり熱かったです。
勇者一行と再会した際に、ウーヴェから結構気になる話をされたりもしてましたので、今後の展開が楽しみですねぇ。