「最善であることを願うが次善としては妥当か」
「はいその上で」
「良い 今日が欲しいものはコレであろう?」
15~19話が収録されたコミカライズ第4巻。
隣国ザルツナッハの街スプルリッツが魔族によって壊滅、さらに魔将が魔王の復活を喧伝しているという一報が王太子が会議している場所にもたらされたりして。
外国の問題以外にも、ヴェルナーも警戒しているウェリーザ砦襲撃イベントも迫っているわけで、なんとも慌ただしいですなぁ……という状況ですが。
そんな中でも学校は開かれていて。あくまで学生身分のヴェルナーは登校したりもしてました。マゼル相手への勧誘合戦は、国からの手回しもあったようで下火になったそうで。
ゲーム主人公の勇者が魔王討伐に集中できる状況が整いつつあるのは、安心材料ではありますね。
スキルや魔法が存在する世界でヴェルナー自身には魔法が使えなかったようですけども。
ゲーム知識や前世の記憶のある彼は、「魔法回復薬とはなにか」とかの考察をしたり、範囲魔法対策の提案をしたり。
マゼルに紹介してもらって学園の教授に相談をした上で、王太子殿下へ提案書を提出したり、本当にいろいろやってますよねヴェルナー。
王太子が仕事できる人物過ぎて、頼もしいんですよねぇ。原作においてはスタンピードで失われていたのかと思うと、ヴェルナーの為したことは本当に大きいですよね。
商隊側のエピソードも描いてくれたのは良かったですね。
フェリが斥候としてしっかり仕事してるし、ゲッケさんも頼もしい指揮官しているし。ヴェルナーが手土産を渡していて、道中の名家で顔を繋いでるのとか仕事細かいな……。
範囲魔法対策もかなり早くに形にしているし、王太子に評価されるのも納得。
あとは、マゼルの故郷アーレア村や彼の妹リリーの様子とかも描いてくれたのは嬉しかったですね……状況はあまりよくなさそうでしたけど。