「ソウジロウは『料理も広めれば、真似をする人がいる。けれど、そうして真似をする人の中から、才能のある人が見つかるものだし』って、言っていたわ」
「ほっといても、やる奴はやるって考えか。そりゃわかるけど、そこで喜べるのは、大した自信さね」
ほぼ村と呼べるだけの規模感が出て来た、ソウジロウたちの森の拠点。
これまでソウジロウのやりたいようにしてきた結果、施設は潤沢になってきたけれど肝心のモノがなかった。
それは、拠点の名前。ミスティアは「ソウジロウがその気になるまで待った方がいい」と思ってくれていたようです。彼がそうしたいと思ったときの方が真剣に考えるから、と付き合いが短いながらも、結構見透かされていて短いながらも濃度のこい付き合いしてきたことが伺える。
一度は外に出した妻や息子を、ソウジロウとの付き合いの関係で呼び戻すことになったドラロ。手痛いビンタを喰らったりもしたようですけど。頼れる職人との伝手も得られたのは良かったですね。
何だかんだドラロの事大事にはしているようで、いったいどんな手口で元夫に近づいたんだ? と言ってきたりする一幕もありましたが。
まぁ職人との初対面で、「まず刃物類作って欲しいですね(包丁とか欲しいんだよな)」というすれ違いが生じていたからな……。その後手製のクッキーで誤解解けたのは笑っちゃった。
ソウジロウ作の木造を見て職人としても認めてもらったりもしてましたけどね。……神木を偏執的なまでにこだわって彫り込んでいるのを、変態だのなんだの意気投合して評価しているあたり、似た者同士だなぁ……と思いました。
あとは、釣り竿のリールを作って量産体制を持ち込もうとしたり、影響が及ぶところはどんどん広がっていきそうですねぇ。
そんな中で、ソウジロウはちょっと疲れたというか、ゆっくり時間を使いたいという事でマツカゼを伴ってではありますがソロキャンプを堪能することにして。
トラブルがありつつも良い時間を過ごしたりして。心機一転した結果、冒頭でも触れた拠点の名前問題に向き合うことになったわけですけど。彼らしい名付け方をされていて、良かったと思います。