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「じゃあ、周くんの前だけ、ですね」

「そうしてください」

 

誕生日の翌日、幸せオーラを周の前で発しまくってる真昼、可愛いなぁ。

眩しすぎて思わず周が顔を逸らしてしまったら、それに即座に反応してしょげていくのも可愛らしい。これが開幕数ページかつ挿絵つきなので、これは甘さで人を殺しに来てますね。

 

恋人同士で誕生日を祝った後、樹たちや他の友人たちも招いたパーティーを開いてお祝いをできるようになっているの、良いですよねぇ。

去年はまだ付き合っていない状態の周ひとりだったことを想うと、かなり状況が変わっていってますが。間違いなく良い変化でしょうし。

……真昼が欲しいもの「砥石」というの、以前にありましたが。それを受けた樹たちが、実用的なものとして良い出汁セットプレゼントしてたの、ちょっと笑っちゃった。学生の友人間のプレゼントとしては珍しいかもだけど、貰うと嬉しいものではあるから。

その後さらに周は父母から送られてきたものがあったから、という理由もありつつサンタさんの真似事したりしていたのも、微笑ましくて良かった。

 

さて、周と真昼はお互いを本当に尊重し合っていて、相手がそう思ってくれることを実感している、安定した状態ではあるわけですが。

周のスペックが広く知られるようになって、彼に秋波を送る女子なんかも出てくるようになって。……媚びるようなものではなく、真摯だからこそ口にせずにはいられなかった想いでは、あったようですけどね。

それでもしっかりと答えを返して、2人で話し合う時間を取っていた最後の挿絵が味わい深くて良かったです。

 

周と真昼の関係は周側の母から激しくプッシュされてて。受験を控えている身で慌ただしくするのもあれだというのが第一ではあるけれど、親族への紹介まで済まされそうなのもあって、今年は帰省しないことになっていたようですが。

ちょっとした用事で父だけが顔を店に来た時、家でもめたらしい樹と一緒に来る一幕も。言い方は悪いけど名家のスペア扱いな次男坊の樹は、父からも兄からも尊重されない浮いた位置ではあって。そのことでふてくされている状態ではあったようですが。

樹の父が意固地になった一因は自分にもある、と見直すきっかけも得られてより奮起できそうなのは良かったですね。……まぁ、とは言え樹の父兄の方も年長者としての余裕が足りないなぁとも思いますが。周と真昼が安定しいているからこそ、他のエピソード挟む余裕もある状態なんですが、周囲の問題も落ち着いていってくれると良いですねぇ……でも問題全部解決しちゃうと、シリーズ完結しそうなので程よくトラブルにも見舞われて欲しいな? 心がふたつある。

 

今回はアクリルジオラマ付の特装版が発売。本編に合わせて、基本のセットにはサンタ真昼とトナカイ周のものが付いています。専門店では有償の差し替えパーツが付いてくる形になってましたが、メロブの晴れ着セットを購入しました。他のデザインも魅力的だったんですが、ちょっとコンプはできなかった……今年出費が激しくて。

特装版の表紙もサンタ真昼ですしね。かわいい。通常版の、プレゼント貰ってはにかんでるっぽい真昼も良いですが。