「誰に何を言われようと 人や物を傷つけると思えば拒否しなさい」
「魔術は力だ 力を振るう以上何をするにも責任は常に付きまとうんだ」
「これから本格的に魔術を学ぶなら 無責任な子供でいることも卒業しなさい」
水を生み出し操作する「水球」の魔術。
クノンはそれにアレンジを重ねることで、本物の猫と見紛うほどの水人形を創り出したりもできるようになったわけですが。
実は水を生み出さなくても、その場にある水に使っても操ることはできるようです。
そして魔術師団の人々と対面したことで、その「そこにある水」は「水の魔術師が生み出した水」も対象にすることができる、という新しい知見を得て。
クノンが色々と新しい知識を得ている傍ら、魔術師団の人々もクノンの生み出した超軟体水球を堪能したり、「人型の水球」を動かしてみたり、より早く動くための方法を模索したり。
いやぁ、実に魔術師だなぁというか。好奇心に駆られた結果、叱られが発生しているのちょっと笑えた。
その後クノン父にも怒られることになっていましたが、まぁ順当。怒られといてもらって……。
まぁテスト自体には問題なく合格して、師匠の紹介をしてくれることになったのは良かったですけども。
王宮魔術師の中でも名の知れているゼオンリーが、課題を通じてクノンを認めて弟子と認定。そうなると、クノンの元々の才覚もあってどんどん羽ばたいていくだろうけど、クノンの婚約者としてぼんやりしていられるのか、という発言は厳しいけど正しいんですよねぇ。
ミリカの方も覚悟を決める切っ掛けとなったので、早い段階で師に出会えてよかった。
実際目的であった「眼を作る」魔術も、ゼオンリーの教えを受けた末に、問題点を抱えてはいるものの形になったわけですし。
課題は多いけれど、飛躍の為に魔術学園に通うことが決まってますし、今後の改良に期待。