「…仕事に大事なのは相手に対する正しい認識だ
お前達は俺が哀れむような可哀想なガキじゃない
そしてお前もカモだと舐めていいお人好しじゃない」
16話~20話を収録した第4巻。
財布を掏られてそれを追っかけたナルヒト。
竜を殺してその婚姻を断ったことで彼は注目の的で。竜を崇める騎士と、天使原理主義者とが居て一枚岩じゃない教会の主教は頭を抱えまくってましたが。
お金大好きで貨幣経済と富と平穏の為に行動しようとしてる主教と、欲望のために行動するナルヒトは相性が悪そうというか……逆に主教も自分の欲望の為に突っ走ってるタイプだから、噛み合えば凄い良いペアになりそうな感じもある。
主教、ナルヒトに監視を付けて「上手いこと恩を売ったりして」と、部下を付けていたわけですが。そのおかげで、最後の特殊イベントに繋がったのでラッキーというべきかどうか。
ナルヒト、自分のやりたいようにやっていくタイプですが。
スラムで財布を掏った孤児と、それを庇う友人と遭遇して「やりにく……」って零すあたり、人が好い一面もあるんですよねぇ。
ラザールを探すクエストは、孤児たちに会ったことでそれは無事に叶って。似たような夢を持っていることで、同じ夢を目指す仲間になったの良かった。
その契約が決まったところで、縁があったスラムの孤児が襲撃を受けたという知らせを受けて。
一度は助けられない、と判断を下したものの。何だかんだ手を伸ばしてしまうのが彼らしくて良いですねぇ。敵対者には容赦ないタイプでもあって、カラスを蹴散らしていたのは痛快でした。