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「ダメじゃない強くしすぎちゃ」

「御言葉ながらそれはただの」

「卿 控えて 御前ぞ」

 

1018話を収録した第2巻。

魔王軍……というか憐憫卿、身内も実験対象にするのが容赦なさすぎるというか。

まぁ誰も彼もが同じように好き勝手やってるからな……。

変化の杖のテスター募集したけど、変化した体と元の身体の差異が大きいと上手く動かせないから、洗脳で誤魔化しているのがもう。

レツェで「●番出口」みたいなテストしたりしてるし。でも、レツェの蔑視の目線で性癖歪められた人物が魔王城に乗り込んできた時には、レツェが怖がっていたから実験じゃなくて封印を選んでいるあたり、まったく情がないわけでもないんですけど。

 

「交合しないと出られない部屋」とか言う文言を添えた、ただの隔離結界に有能な冒険者コンビを隔離して観察したりして。

男魔術師が必死に脱出しようとしてましたが……女剣士の方は、最悪そうなっても良いくらい憎からず思っていたようですけど。あまりに脱出を図る彼の姿に思う所ありまくり。

結局、協力プレーでバフを貰って叩き割って脱出してましたけど。

その復讐心でより強力な冒険者となっていたのには笑ってしまった。敵強くしてどうするの、と魔王からお言葉を貰うことになってましたけど。

……まぁ強力な布装備を配ったあと、布を溶かすスライム罠を設置したりとか、元々似たことはやってましたけど……。アレはバレてないし褒められた案件だからな、表向き。

 

後は捕らえられた師匠が若返り&女体化からの洗脳して弟子と戦闘する羽目になって、弟子が師匠の艶姿に困惑しまくることになったり。

幼なじみと一緒に冒険しているけれど、最近仲間になった少女に自分の居場所をとられるかもと困惑している神官ちゃんとか、SNSで見たことあるエピソードのリメイク版も読めて楽しかったです。

 

あとは憑依係長が完璧な憑依を実現してて、テンション高く指導していたと思ったら、いったん体から抜けた時に混乱しているコマが小さいけど、ギャップで良かったですね。やめろわたしは正常だ。あいつらの仲間じゃない。

という茶番はさておき。今回も変わらず各々が楽しそうで良かったですね。