「俺を保護してくれてるっていうのに恩を仇で返すわけがない
第一俺がシルフィの寝首をかいて何になるって言うんだよ?」
7~12話を収録。
稀人としてのスキルを駆使して防壁を作り、その有能さと不条理をシルフィエルを慕う人々に見せつけた康介。
そんな中で宮廷魔導師だった単眼族のアイラが、康介のスキルが神聖魔法に似ているから神の奇跡に近いと指摘。
……まぁ異世界転移モノを知ってる康介からすれば、それはそうって言う話ではありましたが。
そうやって交流する中でアイラが、康介が魔力を持たない稀人であるという事を証明する方法を思いついて。
装備車の魔力によって行動を制限したり、命令に従わせることのできる奴隷の首輪。しかし、康介には魔力がないからその制限が働いていない。だから、首輪を外して見せることで、この世界の住人ではないことが証明できる、と。
常識に縛られている側近たちが「そんなことしたら死んじまうだろ」とか、実際に命令に背いてみせた康介を見て驚いたりしてますし。その後、避難民の前での稀人証明にも使えましたので良い提案でした。
受け入れられてから、康介のスキルを存分に使って武器を供与したり、必要な資材を集めにいったり。交流範囲が広がっていったのも良いですね。
……康介のスキルの不条理に、目が点になったりする機会が増えまくるってことでもありましたが。毎度良い反応してくれるアイラが好きです。ミスリル鉱石が発見されて、貰えて小躍りしてるシーンとか可愛い。
……薬関係の話も今巻では出てきて、一番常識揺さぶられているキャラでもありますけどね。