「ダメだ これは私のだ」
1話~6話を収録。
サバイバル系のゲームを好んでプレイしていた主人公の康介。
彼は気が付いたら異世界に迷い込んでしまった。
吹きさらしの荒野に踏み込むのは危ないと判断し、近くにあった森に入り、そこで弓きり式装置で火を熾したり、ちゃんとサバイバルをしていたわけですが。
転移モノの御約束でチート寄越しやがれ! とこぼしていたら、本当にゲームのようにインベントリを開けたり、自分をゲームキャラのような形で動かすことができるようにも気が付いて。
実際パソコンで操作しているようなイメージをしっかりしないといけなかったりはするようですけど、無限インベントリ、自在なクラフトとかなりチートなんですよねぇ……。
そうやってサバイバルをしていたところ、肌が黒く染まったエルフ・シルフィエルに出会って。
彼女の奴隷としてエルフの集落に連れていかれることに。人間に迫害されて国を追われた人々が逃げ延びて来て、集落の近くに拠点を築いていたのもあって、その機転が無かったら命が危うかったでしょうねぇ。
シルフィエルが康介を保護したのは、異界から来る『迷い人』と呼ばれる伝承があり、森の民の窮地を救い勝利を齎すという言い伝えがあるため、彼の力に期待しているからだった。
……というのもありつつ、なんだかんだ男と女だからやることはやったりしてるんですけど。対外的にはシルフィエルが主ですけど、初心なのでそういうことした朝照れまくってるのは可愛いですね。