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「……ティガルさん、遺産はありがたく頂きます。メーリアさん、薬の研究は俺が引き継がせていただきます。2人とも、どうか安らかにお眠りください」

 

ついに祖父母が暮らしていたシュルス大樹海へと踏み込んだ竜馬。

対人関係悪化の呪いはそのままなので、ホーリースペースを使って悪影響を遮断ないしは軽減する方向で努力しつつ、大樹海で活動している冒険者たちの拠点に踏み込むことに。

ランク制限が掛けられている危険地帯であるため、新顔が少ないこともあって初回の手続きもほぼ形だけとなってるとかなんとか。

 

とは言え、そこで活動しているだけあって衛兵の眼は確かで。竜馬がここに来るまでにあまり服に汚れも着けていないことから大樹海でも問題なく活動できるだろう、としっかり見抜いていたのは良かったですね。

実際、竜馬より前に来た新顔は腕こそあったものの、樹海という環境に適応できず拠点に辿り着くので限界。帰るにも帰れず、現地で帰路の為の護衛を雇う資金を稼ごうとしている、なんて有様になったりしてるようですし。

 

樹海に適応できてなお絡んでくるバカもいるには居ますが。一応、樹海の奥に進むほど拠点の維持も難しく物資は不足しがちで……そんな場所で活動している連中は訳ありが多かったりする、という治安が悪化していく循環の中に生きている連中だから、という面もあったようですけど。

そういうバカと竜馬は良く会いますね……。同時にSランク冒険者とも遭遇して、なんだかんだ行動を共にすることになったりしてるので、実力者との縁も同時に引いてるので差し引きはまぁプラスか……?

樹海に入る目的だった祖父母の遺産の回収はしっかり果たせましたし、道中で珍しいスライムも発見できた。さらに神々から依頼された、厄介ごとの解決も出来て万々歳の結末だったと言えるでしょう。