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『こんなミリオタ野郎を相手にするのは、やらなきゃいけないことじゃない。ただの雑事で、邪魔なだけで、何の意味もない。あのクジラやモドキも同じことだ』

相手が〈超級〉だろうと同じこと。

ただの邪魔者に過ぎないと、シュウは言う。

『だから、ここは俺でいい。邪魔者の相手は……俺の仕事だ』

 

アニメブルーレイの特典として書き下ろされた南海編。

それに挿絵と加筆修正を加えて出版されることになったSP編。イラストレーターを本編とは異なる黒田ヱリ先生にすることで、本編と同時発売していたり海道先生大変だったろうな……。南海編はまぁ元からあったものの加筆だったり、諸般の事情で時間が空いたというタイミングでやっていたんでしょうけど、それにしたって。

さすがに本編23巻とSP1下巻の発売タイミングはわかれるみたいですけど、本編あとがきに寄ればEXの続編にも着手していく予定とのことで、楽しみにしたいですね。

 

さて、南海編本編ですが。

私はブルーレイまで手を伸ばせなかった組なので、こうして加筆修正しての刊行をしてくれたのは大変ありがたい話です。

海とあるとおり、今回の舞台となるのは大陸南方にある海。そして、海に生きる国グランバロアに属する船団の一つです。

今回焦点があたるのは冒険船団、あるいは開拓船団と呼ばれる船団。彼等はグランバロアの国土となり得る土地を探して未知の領域を探索していく、グランバロアでも花形というべき存在だったそうですが……。

 

海に危険なUBMが発生したことを受け、冒険船団の長は彼にできる準備を全て整え戦いに挑み……敗北。

それはUBMがただのUBMではなく、イレギュラー化した存在だったからで。

父の復讐を果たそうと、国の方針に抗って出航した少女が冒険船団の暫定トップであるリエラ・グラフロント。

彼女の前に現れたのが、故あって海上を漂っていたクマニーサンこと【破壊王】シュウ・スターリングだった、と。

その出会いにはイレギュラーに対抗できる超級であり、近くにいたこともあって管理AIが介入した結果だったようですけど。

 

イレギュラー対策に乗り出す前に、なんかグランバロアの超級と戦う羽目になったりしているの、笑っちゃった。多分こんな感じであちこちで超級とバトルしてるんだろうなぁ……。そりゃあハンプティも脳焼かれて、彼の冒険を観察するなんて私情に則った行動に出るよ。面白観察対象過ぎるもの。

グランバロアのミリオタもまぁさすが超級って癖の強さでしたが。自分のやりたい事を優先しつつ、最後は少し格好いい姿見せてくれたりもして、良かったですね。