「聞いてない! 聞いてない! 聞いてない! こんな化け物がいるなんて聞いてない!」
マナラークを襲ったアリスを辛くも撃退したカナタ達。
しかしアリスの言動からナイアロトプの手が伸びていることを察知して、ポメラを鍛えたり、出来ることを進めていくつもりのようです。
実際、上位存在がロークロアをコントロールするために配置している「神の見えざる手」という組織を動かしているので、彼の警戒は正しいのですが。
こっそり漫画を描いていた転生者コトネ。密かに書いていた腐女子向けのものまで、前回の騒動で意識不明の状態の時に世に出てしまうトラブルに見舞われたりもしてましたが……。
それを見たらしいロズモンドが、コトネに「続きは出るのか? サインをくれ」と言ってるの、ほのぼのして良かったですね。
……その会話してたの、邪竜が現れたとか言う凶報が飛び込んできた中での対策会議だったんですけど。
そうやって警戒が求められた邪竜は、神の見えざる手の配下に過ぎず……カナタに軽く蹴散らされる羽目になったりしていたのは笑えました。
カナタ、ルナエールの薫陶でかなり高スペックにはなってましたが、その際に歪んだ常識もインストールされてるせいで、想定ラインが微妙にずれてるんですよねぇ。
まぁ、結果的に上位存在ナイアロトプに目を付けられ続けているので、ルナエールの行き過ぎた備えも活きているんですが。
今回動いた「神の見えざる手」の一人は「空界の支配者」。
かつてドラゴンとしての禁忌を侵したというその存在についての情報をもとめて、竜人の隠れ里に踏み込むことになったり。
そこでコトネとは違う転移者と鉢合わせることになったりしてましたが……。
常識外れのカナタが課されることになった試練を想定外の方法でクリアしていったの、なんというか真面目に超えて来た先人たちはお疲れ様ですというか。
それで言うと、うっかりルナエールとエンカウントした「神の見えざる手」の一員、大商会を構え経済的な面から干渉していたソピアも、ご愁傷様というほかなかったですけど。口八丁で逃げたのはお見事。カナタ絡むとちょろいからね、ルナエール。