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「ソラ殿は、まだ終わっていないとお考えなのですね?」

「俺の予想が当たっていれば、な」

 

ベルカ編の後編。……とはいえ、ダークエルフ側の剣士とも戦ったし、ベヒモスも打倒した。警戒対象だったダークエルフ側のトップであるラスカリスにも遭遇し、不穏な発言をされたりもしたものの……ひとまず戦闘に発展することはなく、ソラたちは無事にベルカに帰還できたわけです。

そんなわけであとがきにもありましたが、「後始末編」とでも言うべき感じで、話し合いフェーズが多かったですね。

 

そもそもソラがベルカの地に来たのは、ベヒモスの角という結界の要になるものが欲しかったのと、カティアに頼まれて壊滅したと思われる『銀星』のアロウの手がかりを探すことだったわけですが。

ベヒモスの素材は失われたが、ラスカリスから代替となるものは入手できた。

しかしアロウ達の手がかりが残っていたかもしれない方角からベヒモスがやってきたことで土地は荒らされ、もはや捜索の頼りにできるモノではなくなってしまって。

さらには法神教が敵視しているダークエルフであるウィステリアを傍に置いていることも、つつかれると面倒になるネタでもあって。

 

ダークエルフたちの拠点、アンドラに踏み込んでラスカリスとの話を纏めることも出来たのは……まぁ良かったか。

ウィステリアの後釜として筆頭騎士になったガーダが暴走する一幕があったり……ウィステリアから龍穴や世界の真実、その一端を聞かされてソラが色々考えることが増えたりと、ベヒモス撃破って偉業を果たしたはずなのに、ソラの前には立て続けに問題がやってきますねぇ。

ラスカリス、惑わす者と呼ばれてはいるけれど、スズメの父祖に敬意を払って失われそうだった「蛇鎮めの儀」についての知識を教えてくれたりとか、得るモノも多いのがなんとも。単純に切り捨てられないのが、なるほど惑わす者……。

 

交渉に際して頼れるドラグノート公爵家のアストリッドが、ソラを訪ねてベルカに訪問した上で彼に味方してくれたこと。エルフのルナマリアが協力的だったこと。

ベヒモス討伐という実績を挙げていることなんかもあって、人間社会側でのウィステリアの処遇については思ったよりあっさり終わったのは助かりましたが。

『銀星』の問題については予想外の方向から情報が齎されて……ひとまずは、決着を迎えることになっていましたが。

ギルドマスター、気付いてはいけないことに気付いて始末されたり、火種はくすぶり続けてる感じですし、気掛かりではありますねぇ。