「君達の戦いはこれからだ。レイラも言ったが…
この中の誰かが、必ず魔界の良き王になるのじゃぞ!!」
「LEVEL.161~LEVEL.179」と、「外伝 ナゾナゾ博士とキッドの光の旅」を収録。
千年前の魔物のパートナーは操られていた記憶は消える。
しかし、ゾフィスのパートナーであったココは、悪事を働いていた記憶が残るように仕込んでいた、と。いやぁ、心操れる能力を存分に使ってますなぁ。
悪役らしく呪いを残していきそうな場面ではありましたが。ブラゴが「逃げただろ?」と追及して、より強い力で悪意を叩き潰してくれたのは良かった。
……あとブラゴ評価でザコとは思えない千年前の魔物が、遺跡に来るまでに何度か妨害に来てたそうで。その上で、生き残ってた千年前の魔物を全部蹴散らして、ゾフィスすら打破してきたの、ヤバすぎ。
レイラ、戦いの決着を見届けてから自分の本を燃やしてもらって去っていくの、潔すぎるな。操られているアルベールとの交流をしようとしていたし、最初の出会いからガッシュたちを逃そうとしてくれてたし……途中、ゾフィスの暗示で立ちはだかりはしましたが、最初から最後まで良い仕事をしていった格好いい少女でした。
ナゾナゾ博士の外伝は、ガッシュたちに助言をした後、ティオと恵に助言していた場面からスタート。ガッツリ「ギガ・ラ・セウシル」で反射された攻撃喰らってて、良く本も得なかったな……って思うなどしましたが。
ガッシュたちを勝利に導くために裏で動いていた時期のエピソードが垣間見れただけで良かったですね。バリーにも声かけていたけど、「次ガッシュと会う時は決着をつけるときだ」と断られたりしてたようですし。人探しの能力に長けすぎている……。
日常に帰還して最初に戦うのが、感知能力を持つ魔物「コーラルQ」。
ガッシュを監視して勝てる算段があるから挑んできたというだけあって、ゴムに変身してジケルドを無効化したりする難敵でしたが。
ゾフィスたちの事も知っていたが、勝ち目が薄いと判断して協力することを選ばなかった、と堂々と言ってのけるコーラルQ相手に負けじと挑んでいったのは良かったですね。
しかし再読してると、ギガノ級の術相手にこれまでのガッシュだとバオウ・ザケルガ打つしかないの、かなり厳しいですね……。ゾフィスやブラゴなんてディオガ級の術すら使ってたのに。
ザグルゼム+ザケルガでギガノ級撃破とか清麿がやれちゃうし、その上で勝てちゃうからな……。
コーラルQが自分を撃破した相手に一つ情報を残してくれたわけですが。
ゼオンが時を同じくしてソレを目撃することに。なぜか人間界に現れた魔界の建造物。それを巡ってまた新しい戦いが始まろうとするわけですが……。
バオウを継いだガッシュを狙った強者が現れたりするし、なんとも慌ただしい。
たまたまガッシュと出会い、友達になってくれたテッドが居なかったら危ないところでした。ガッシュと清麿の戦い、そんなのばっかりだな。いつも綱渡り。
ガッシュの性格は昔から変わらず……そんな彼を親友と呼ぶ魔物、レインから「本を燃やしてほしい」という手紙が届いたりもして。
レイン、かなり気持ちの良い性格の魔物でしたが、パートナーが戦いに向いた性格をしておらず限界を感じていたとかで。実際、彼らを狙った魔物がやってきたのでガッシュたちの訪問はギリギリ間に合ったという所か。……まだ戦闘中なのでアレですが。
巻末ガッシュカフェは、初期にやられた植物使いの魔物スギナと、コーラルQ。
自分たちは「花がない魔物」だ、と自虐してるスギナに、パートナーたちが「否定できん…」ってなってるのが笑いどころか。自由な回だった……。