「怖えだろうなあ。だがよ、本気の姿ってのは怖えもんなんだ、とくに大切なものを守ろうとする時はよぉ。」
「ミ…ミ…」
「お前にはオレの姿がどう映るかわからねえ、悪いのか…正しいのか。」
「だが、必要なんだ」
「LEVEL.180~LEVEL.200」を収録。
レインを引き込みにきたパピプリオとロデュウ。
搦め手はパピプリオが、武力ではロデュウが秀でていて、ガッシュは友人を見捨てられないとくらいついていましたが、なかなか厳しい状況。
それでも折れずに抗う姿に、レインが奮起して……自身の身体で術を受け止め、肉弾戦でかなり良い戦いしてるの、強すぎ……。
臆病なカイルが、レインたちの戦いを見て立ち上がったのもなかなか熱かったですね……。
ロデュウのディオガに倍するサイズの「ガルバドス・アボロディオ」、実に頼もしい術でした。
「魔物本来の力が目覚めた時に、本に呪文として現れる」という清麿たちの考察を考えると、バンバン強力な術が目覚めていくレインのスペックは間違いなく高かったでしょうし、今後も力を貸してくれたら頼もしかったんですが。
元より王になろうという思いがレインにはあったし……カイルも、奮起したけれど最後には気絶してしまった。残り続けては甘えも出るだろう、と本を燃やして去っていったのは覚悟が決まってますよねレイン……。
ファウードを利用しようとしてる陣営は、呪いでパートナーを縛り強力な術を使える魔物を連行し、無理やり協力させてましたが。
そんな中で清麿たちは、モモンというエロガキ気質の魔物と遭遇。魔物を感知する能力を持ち、これまでずっと逃げ続けて来たというのは凄いですが。その察知能力を、逃げとエロにしか使わないのがもう、ね……。
てんやわんやしつつも、謎の存在から呪いのタイムリミットを聞かされた清麿たちはファウードのもとへ向かうことに。
キャンチョメが気付いた「何か」が、ファウードは建築物ではなく巨大な魔物なんじゃないか、というもので……実際、気付けばそう見えるから不思議。
妨害役として派遣されてきた魔物によってガッシュたちは分断され、苦戦し……キャンチョメが「ディマ・ブルク」という強力な分身を作る術に目覚めたりして、少しずつ進んではいましたが、敵の火力に対してこちらの力が足りてない感じが著しい。
そして厳しい状況の中で、ガッシュは決断を迫られることになってましたが……王を目指すからには向き合わないといけないことで、ガッシュがその答えを出してくれたのは良かったですね。
巻末ガッシュカフェは、ゾフィスとロデュウ。
心を操るゾフィスを臆病者というロデュウと、悪党を名乗ってるが使い走りも平気でしてますねと返すゾフィス、バチバチ言い合いしてるの、この2人らしいなぁ……と思いました。