「清麿が、もうすぐここに来てくれるよ。」
(略)
「僕の耳には今、希望の鐘が鳴り響いている!!! 清麿の鼓動という希望の鐘が!!! ゼオンを倒し、世界を救う、希望の鐘だ!!!」
「LEVEL.242~LEVEL.261」を収録。
ファウードの日本到着まで残り12分。途中パピプリオ達が肛門付近で暴れて待機状態が生じていたのもあって、日本に辿り着く前に魔界へ帰す装置が起動できるタイミングではあったわけです。
アースとカルディオが装置を守るために残ってくれていたわけですが……守り切れなかった場合も想定してガッシュ達はゼオンの元へと進むことに。
……実際、アースもカルディオも奮闘してくれはしましたが。
心臓を叩き続けていた体内魔物と厳しい戦いを繰り広げ……カルディオが魔界に帰ることに。ファウードと繋がってエネルギー供給うけて無限回復してくるのは卑怯すぎる。
それでも抗って、装置に多少の損害を出してしまったものの復旧可能な範囲で治めてくれたのはお見事。
ゼオンの招きによってコントロールルームまではたどり着いたわけですが……。
そこにも当然ファウードの力を得た魔物、ロデュウとジュデンが立ちはだかることになって。モモン、キャンチョメ、ウマゴン、ティオ達は力を尽くして戦っていました。
ゼオンが無常に1体ずつ削っていけという指示を出して、一番最初ファウードの真実に気付き怯えていたキャンチョメが最初に狙われ……これまでに倒れた仲間たちの事を想い、奮起していたのは熱かったんですけどね。
妨害・逃走特化のモモンが清麿の鼓動を探知し、生き生きと時間を稼いでくれたシーン、好きなんだよなぁ。本が燃えて魔界に帰る直前のモモンの前に、ダッシュで来た清麿が立つシーンは実に良い。
復活した清麿、不思議な力に目覚めており……ガッシュが新たに目覚めた術を、使う前から知っているかのように扱い、ジュデンとロデュウを蹴散らしたのは格好良かった。
ガッシュも、清麿の再会に感動しつつ「セット」で照準を合わせるルーティーンしっかり実行してるところとか、実に偉かったですよね。
仲間全員を倒してくれやがったロデュウ・ジュデンのコンビを、覚醒したガッシュが蹴散らして希望が見えたと思いきや……そんな覚醒ガッシュ・清麿のコンビをして、ゼオンとデュフォーのコンビは格上だったと。
希望からの落差を演出するの、上手いですよね……。ゼオンとガッシュの関係、その父親についての話とか、興味深い情報も聞けましたが。
ゼオンが憎悪に囚われるのも納得な毒親なんだよなぁ……というか。なにしてくれてんねん、というか。憎悪の要因となっている、バオウを出せというゼオンに追い込まれ打たざるを得ない状況になってましたが。
使い手であるガッシュや清麿すら喰らう、危険な状況になってたので「滅びしかもたらさん」という評価は、間違ってこそないけどやり方はアレだよなぁ……。
巻末ガッシュカフェは、モモンとアースのペア。
モモン、本編中は格好良い姿見せてくれてましたが、良い術をスカートめくりとかそこからの逃走にしか使わない、エロガキでもあって……。
アースとはシスターからの頼みで「男らしい生き方」をモモンに教えようとしてましたが……アースよ……。