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「ゆくぞぉ、ガッシュ!!! オレの全てでお前を支える!!!

だから生きるんだ!! 生きて帰るぞ!!!」

 

LEVEL.262LEVELE.282」を収録。

ガッシュ達すらも喰らう危険なバオウに、ゼオンは「ジガディラス・ウル・ザケルガ」を放ちますが……その力を見てゼオンもまた「自分でも使いこなせず、食われるだけ」と気付いて、少し戸惑う場面もあって。

 

……ガッシュも城を追われた先で苦労して生きてきましたが。ゼオンはゼオンで過酷な幼少期を過ごしてきたわけで。「こんなものを見せるな! ガッシュは憎むべき存在なんだ!」と自分に言い聞かせてるの、良いですよね。

清麿の呼びかけでガッシュが少しだけ自我を取り戻すまで、デュフォーも打倒のための答えを出せなかったみたいなの、強化バオウがヤバすぎますねぇ……。

王としても苦渋の決断だったと描かれてはいましたけども。ゼオンが自身の修羅の部分を多く受け継いだと早い段階で気付いていたわりに、憎しみに染まるような苛烈な育て方したのはなんで……?

 

ガッシュは意識を失ってましたが、清麿はボロボロでもまだ抗おうとしていて。

そんな彼らを助けるために、ゼオンの雷に怯え……テッドに救われた彼の探し人、チェリッシュが助けに来てくれたの、良かったですねぇ。ゼオンのテオザケルでもぶち抜けるくらい強い術に目覚めてましたし。恐怖を思い出して震える場面もありましたが、最後まで良い仕事をしてくれました。

ティオが守りたい思いで強くなる「チャージル・セシルドン」という強い盾に目覚めたり。

パートナーの様子を見たロデュウが変節してゼオンに攻撃したり。そういったやり取りを目撃したことで、ゼオンはただ冷徹なだけの魔物ではなくなって。

ガッシュの回復を待ち、全力でぶつかり合う機会を設けるようになったの、成長を感じる。

 

アース、魔界の方を守る一族らしくて。そこで脅威として語り継がれていたバオウやファウードと言った武人然とした面構えをしてるのに、仕方ないとはいえ壊れた装置を直す職人のようなまねごとしてるコマがあるの、なんかコミカルで好きなんですよね。

絶対その装置直すのに必要なのトンカチと釘じゃないだろ、って感じがするのに無事に起動したんだから治ったんですよね……すご……。

 

清麿がファウードでの戦いの末にアンサー・トーカ―という特殊能力に目覚めましたが、失われてしまって。……アシュロンという魔物と対峙した時には失われて、緊急時に一瞬だけ使えるみたいな状況で。

不安材料が多い中で、戦いの生存者が10名になり……与えられる「特権」についての情報も明かされたわけですが。嫌いな魔物を消せる権利、とかとんでもなさすぎる。そりゃゼオンももう一つの地獄とか言うわ。

 

巻末ガッシュカフェは、テッドとチェリッシュ。

もう、この2人のやりとりはジードも言ってる通り、「良い眺め」だった以外の感想はいらないんじゃないですかね……。