「決まっている、彼等現地人は人間だ」
(略)
「言葉を話し、物を考え、幸福に笑い、悲劇に泣く。俺たちと彼らの間に、違いなどあるものか。血肉でできていようが、データでできていようが――彼らはオレたちと同じ人間だ」
聖火の塔に蔓延る悪魔を討伐に来たクオン達。
個の技量でいえばトップクラスなので、戦闘面ではそこまで困ることはなく攻略を進めていましたが。
クオンは相変わらず武人すぎるというか。いろいろ経験が豊富で、「やられると嫌なこと」を想像するのも得意で、本職には及ばずとも簡単な罠なら見つけられるとか、ホントなんでもできるな……。
でも、ゲーム的な発想にはまだまだ疎くて。ロックゴーレム系の魔物を見つけて「生きてる間なら採掘できるから、ただ倒すなんてもったいない!」と緋真に言われているのはちょっと笑えました。
クオン、割り切りがかなりはっきりしているというか。度量が広いというか。
現地人たちにハッキリと心を認めていて、だからこそ自分たちと変わらない人間だと公言するのは、ゲームをプレイしているだけの人とは相性は悪そうではありますが。
……実際、NPCもかなりキャラが立っているというか、「生きている」感が強いのは確かなので、どちらかというとクオンの判断は尊重したい派。
アルトリウスがクオンの意見も把握しつつ、重要イベントを見つけた彼に噛みついてきた連中に「NPCの信頼度が足りない。だからクエストが受けられない」と分かりやすく言い換えてたのもなんか好きです。
プレイヤー同士の温度差を描きつつ「これがきっかけで変わってくれることを願う」というアルトリウスも良いキャラしてます。
NPCの騎士団長から依頼されて、フルレイドのクエストを受注することになったクオン。
同盟に声をかけて乗り込んでましたが……強力な子爵級悪魔を、成長武器のスキルを使いつつも削り切ったのはお見事。
そしてボスを倒して隣国に踏み込んだとたん、重要イベントに遭遇しているので本当に引きが強いな……。
そうやって活躍しまくっているのでクオン達の姿をCMに使っていいか、という打診が来ることにもなって。……師範である彼が、直弟子の誘いを受けてゲームをプレイしているというのが門下に広がることになって。
師範代たちに詰められている明日香は……まぁ、師匠を独占しようとした私欲交じりだったからね、仕方ないね。