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「――全員仲良くハッピーエンド。綺麗事でも、私はプロちゃんと宇宙さんが分かり合えるって信じてる。絶対に」

『根拠は?』

「ふふ、あるわけないじゃないですか。そんなの、必要ないでしょ。――私が信じてればそれでいい」

 

同期である2期生のツナマヨとクラシー、1期生の全智の攻略を進めている花依。

プロローグから全智さんのところに泊まってますしね。当人も「そろそろ好感度管理の時間かな」とか口走ってたの笑った。

百合に脳を破壊された行動力の権化で、この2巻の後半では妖怪扱いされることもありますが。ちゃんと攻略した後も飴を与え続けているの、偉い。TS要素は相変わらずあまり意識に入ってこないくらい、花依が女の子して他のメンバーと交流しているの微笑ましくて良い。

 

私が全員堕とすから、結果的に箱推しになるでしょみたいなことを1巻のときに言ってたはずなので、周知のはずなんですが。その上で、ヒロイン達の好感度管理ちゃんとやって、向こうからもグイグイ来ることがあるの、見てて面白い関係性ですよね。

全智さんとか、花依に依存しかけてるから自立を促そうとする部分もあるし、いちゃついて尊さを摂取しつつ、堕落させたいわけじゃなくて。各々が一番輝く場面を身近で見たい、という願望が強い感じがする。

 

肥溜めと言われるくらい、アクの強いメンバーの揃った箱なので大型コラボとかはなかったようですが。スペック高めの花依を司会に据えて「学力王」という企画を実施しよう、という動きもあって。

そこで1期生の元気なアホの子プロミネンスと交流が始まることに。

自分のアホさがリスナー筒抜けなのに気付いてない、純朴なところのある臆病な子で……同期の宇宙さんから声を掛けられていても、コラボに踏み切れなかった過去があった。

それでも変わろうと思い立って、学力王には手を挙げて。まずは花依と縁が出来て、そこから2期生のツナマヨとクラシーとも交流が始まって。

 

視聴者側から不仲説まで出ていた1期生VTuber、プロミネンスと宇宙のコラボが実施される運びになったのはお見事でした。

……突発コラボをねじ込んだ関係で仕事が増えて、その原因となった埋め合わせをすることに奔走することになった花依はお疲れ様です。VTuberが書類仕事手伝ってるのグレーゾーンらしいですが、まぁ関係者っちゃ関係者だしな……。

そうやって自分の居ないところでもてぇてぇ絡みを作ったりしつつ、「学力王」では企画を盛り上げつつオチまで持って行ったので、最後まで花依琥珀というキャラを貫き通してて楽しかったです。