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「今度は俺が守る。絶対に守って見せる」

 

表紙絵のステンドグラス、凄い綺麗なんですけど本編を知ってると恐ろしさもありますねぇ。アイビーの表情にも冷や汗浮かんでますし。

ハタカ村で魔法陣を用いた事件が起きている。

それに気づいたアイビーたちは、ソルとソラの力を借りて魔法陣の影響を脱して。調査に来たジナル達や、ジナルの息子でハタカ村の上位冒険者であるナルガス達のパーティ、ギルドマスターや自警団の団長と言った、洗脳されていた人々を開放して戦力を整えていくことに。

毒を盛られて長らく寝込んでいた団長が治療後しばらくして、少しでも動けるようになっているのアイビーのスライムたちは本当に規格外ですねぇ。

 

ソルやソラの力を借りてある程度の戦力を確保した後は、事情を知っている人間を増やし過ぎないために、伝手を使って魔法陣の研究者と連絡を取って。

団長やギルドマスター、ジナルやナルガス達も各々動いて状況を改善しようとしてるのがいいですね。まぁ、ナルガスたちは上位冒険者になったばかりでまだ混乱してて、指示待ちしちゃう青さもあったりしましたけど。

影響を解除するための魔法陣、使い過ぎるとそれはそれで身体を壊すものらしいですが……ソルから与えられた魔石が、悪影響を緩和してくれていたりと、アイビーたちの助力も大きかったですけどね。

 

違法な捨て場に魔法陣を敷いて、村で親しまれていた動物に悪影響を与えたり。

有力者を操って実験みたいなことをしたり、広場に寝泊まりしている人々にも影響を与えるように仕組んでいたり。長年準備していたんだな……という悪意が見えるのが恐ろしかったですけど。

アイビーたちがいなかったら、他に発見された実験に使われ滅びた村みたいな状況になっていたんだろうなぁ……と思うと、ハタカ村はまだギリギリ踏みとどまれたので良かった。